第1話
ホテルのVIPルームで密会している東都銀行の頭取・一原福造(橋爪功)と秘書・。楽しい時間を過ごす2人だが、突然福造が苦しみ始め、意識を失う…。すると、ホテルの制服を着た、、、が現れ、心肺蘇生を試みる。しかし、その甲斐なく福造は死亡。オロオロ取り乱すだけの七菜を横目に、4人は淡々と部屋に残った証拠の隠滅作業を進める。一方、フロントではが、支配人に宿泊記録の削除を命じていた。その後、三和の手引きで風のように去って行く5人――。
実は生前、福造が行きつけのラーメン店の店主で司法書士の資格をもつに、どこで倒れても自宅で亡くなったことにしてくれと依頼しており、彼の指示で5人が駆けつけたのだ。
急なトップの死に騒然となる中、福造のお別れ会が催され、財務大臣のをはじめ政財界の要人たちが続々と式場を訪れる。献花係を務めるのは常務秘書の千代。警視庁警務部長・北島剛次(木下ほうか)の後ろに控えるのは秘書の不二子、東京都知事・南勝子(萬田久子)とその秘書・三和、慶西大学病院の病院長・西尾忠彦(大和田伸也)と秘書のサラン。秘書たちは互いに素知らぬ顔で花を受け取り献花する。
そんな中、式場の外では、千代のボスで常務の安田英司(藤本隆宏)が千代田支店長の守谷正(山崎樹範)に泣きつかれていた。町工場の決算書を改ざん、不正融資した金を安田に回していたが税務調査で目を付けられてしまった守谷が窮状を訴えるも、頭取昇格をもくろむ安田は耳を貸さず、証拠隠滅を強要する。
第2話
東都銀行の秘書室長に昇進した鈴木二葉(杉田かおる)は、好き嫌いで部下を選別し、容赦なく切り捨てるなど、女帝のごとく秘書室に君臨していた。権力を振りかざし、やりたい放題の日々を送る二葉は、仕事でのミスも多く、おっとりした秘書・が、新頭取・霧島和夫(小林隆)に目を掛けられていることを知り、嫉妬と憎悪にかられ、嫌がらせを始める。
一方、慶西大学病院の病院長秘書でハッカーの才能をもつは、SNSで七菜が名前や画像とともに前頭取、新頭取の愛人だとさらされているのを発見し、東都銀行の常務秘書・に報告。デマだと一蹴したものの、誰がこんなことをしたのかが気に掛かる千代…。
翌日出社した千代は、SNSの悪質な書き込みに加え、仕事を干されて落ち込む七菜に手伝いを頼んだことで巻き添えに…。嫌がらせのターゲットになった2人は、二葉の指示を受けた秘書室全員から無視、存在すらないもののように扱われる通称・恐怖の『無視カゴ』に入れられてしまう。
第3話
慶西大学病院の病院長秘書 パク・サラン(シム・ウンギョン)は、内科医・三好麻里(松本若菜)が、患者から現金の入った菓子折りを受け取ったと疑われ、謹慎処分になったことを知る。まったく身に覚えがない…と落ち込む麻里とともにラーメン店「萬」に向かったサランは、患者の信頼も厚く次期内科部長候補に挙げられるほど優秀な麻里が、出世争いに巻き込まれ、はめられたのだと断言する。あろうことか現金が入っていた菓子折りは、病院長・西尾忠彦(大和田伸也)の指示で、サランが発注したものだった…!
西尾が息子の西尾直哉(忍成修吾)を内科部長にするために麻里を失脚させようとしたのではないかと考えた東都銀行 常務秘書・望月千代(木村文乃)らは、西尾を追い込むネタを仕入れるための作戦を開始。東京都知事秘書・風間三和(大島優子)がセッティングした直哉との合コンに、千代、東都銀行 頭取秘書・照井七菜(広瀬アリス)、警視庁 警務部長秘書・長谷不二子(菜々緒)の4人で乗り込むことに!
一方、息子の出世に加え、自身も医師会会長の座を狙う西尾は、財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)と密会をしていた…。この様子を盗聴していたサランは、夜な夜な遊び歩くだけの直哉を昇進させるために麻里を陥れるなどあってはならないと、親子で医療界に君臨しようと企てる西尾への怒りに打ち震える。西尾が悪事に手を染める決定的な証拠を何としても手に入れようと、院長室に忍び込んだサランだが…?
第4話
警視庁警務部長・北島剛次(木下ほうか)のもとに、警視正・山根幸四郎(金井勇太)のスマートフォンと、そのスマホでスカートの中を盗撮されたという女子高生・小杉映子(永瀬莉子)が提出した被害届が届く。山根が財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)の後援会会長の息子だと知った北島は、粟田口に恩を売るため、この被害届をもみ消してしまう…。
そんな中、帰宅途中の映子が見知らぬ男たちに襲われる。たまたま通りかかった都知事秘書・風間三和(大島優子)は映子を助け、萬敬太郎(江口洋介)が店主のラーメン店「萬」へ連れていく。そこで映子は、警察から「被害届が出ていない」と言われたこと、それ以降誰かに見張られていることを話し始める。そっと話を聞いていた北島の秘書・長谷不二子(菜々緒)は、事件を隠蔽した警察組織に大激怒。「これ以上怖い思いをしたくない」と、泣き寝入りしようとする映子を諭し、一緒に戦うことを誓う。
映子の記憶から、盗撮に使われたのが山根のスマホだと確信した不二子は、東都銀行常務秘書・望月千代(木村文乃)ら裏仕事の仲間たちと山根を懲らしめることに…!
盗撮マニアの常習性を利用することにした秘書軍団は、表向きはクリーンな警察キャリアの山根を現行犯で捕まえる作戦を開始。三和と東都銀行頭取秘書・照井七菜(広瀬アリス)がオトリになり、山根との接触を計るが…?
“七人の秘書”たちが、卑劣な盗撮犯に鉄槌を下す――!
第5話
東都銀行の常務秘書・望月千代(木村文乃)は、幼い兄妹が東京都知事・南勝子(萬田久子)の乗った車に泥だんごを投げつけながら「僕たちの家を返せ!」と怒鳴っているところに出くわす。それを制止し、2人を家まで送っていくことにするが、着いたところは児童養護施設だった。千代が職員に話を聞くと、以前、勝子が老朽化した施設を“ハイクオリティーな児童施設”に新設すると公約したものの、突然その計画を撤回。しかし土地はすでに都のものになっているため、子どもたちはこの施設で暮らせなくなるという。しかも、どうやらこの決定には裏で財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)が絡んでいるようで…。
富裕層だけが得をして、子どもたちが泣きを見る、そんな都知事のやり方に憤った千代が秘書軍団にこの話をすると、都知事秘書・風間三和(大島優子)は、「そんなのよくあることでしょ?」と一蹴。三和の追い打ちをかけるような余計なひと言にカッとした千代と険悪ムードに…。さらに三和は、子どもたちを助けたいというほかのメンバーとも対立してしまい…?
第6話
東京都知事・南勝子(萬田久子)が倒れ、パク・サラン(シム・ウンギョン)が病院長秘書を務める慶西大学病院に救急搬送される。勝子の秘書・風間三和(大島優子)がサランに勝子の病名を尋ねると、急性心筋梗塞だった。
勝子の入院を知った財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)は、“日本一のゴッドハンド”として名高い東帝大学病院の心臓外科教授・白鳥六郎(リリー・フランキー)に執刀を依頼。そんな中、白鳥の名を聞いて動揺するサラン…。
一方、ラーメン店「萬」には、東都銀行頭取秘書・照井七菜(広瀬アリス)に連れられ、夫とともに青果店を営む康子が来ていた。康子は、心臓に難病を抱える夫の手術日がようやく決まったにも関わらず、突然病院から断られたという。この手術ができる医師は日本に一人しかいない…と嘆く康子の話を聞き、店主の萬敬太郎(江口洋介)は力になることを約束する。
その夜集合した東都銀行常務秘書・望月千代(木村文乃)たち秘書軍団は、康子の手術を断った医師が勝子の手術を担当する白鳥だと知り、大ブーイング。翌日、粟田口が勝子の見舞いにやってくる。体調を気遣うふりをして勝子にやんわりと退陣を促したものの拒否された粟田口は、白鳥に勝子の手術をわざと失敗するよう持ち掛けて…?
第7話
慶西大学病院 病院長秘書のパク・サラン(シム・ウンギョン)がラーメン店「萬」に姿を見せなくなった。連絡すら取れない状況が続き、東都銀行 常務秘書・望月千代(木村文乃)は心配でたまらない…。
そんなある日、東都銀行 頭取秘書・照井七菜(広瀬アリス)が、「萬」に大学の後輩・中川由加里(伊原六花)を連れてくる。何の前触れもなく突然、東都銀行の内定を取り消されてしまったとうなだれる由加里に、千代はその経緯を調査することを約束する。
するとそこに東京都知事秘書・風間三和(大島優子)が現れ、衝撃の事実を告げる…。知事のことで病院に連絡したら、サランが退職していたというのだ。さらに、心配になってアパートに行ってみたところ、すでに引っ越した後だったという。サランが恩人の萬敬太郎(江口洋介)にも黙って姿を消したことに、千代は大きなショックを受ける…。
翌日、人事部に探りを入れた千代は、人事担当常務・高松新(相島一之)のトップダウンで由加里の内定取り消しが決定したことを知る。さらに、由加里が父親から紹介され、衆議院議員で内閣府特命担当大臣・椎名七津子(凰稀かなめ)の選挙運動でウグイス嬢のアルバイトをしていたことが発覚。高松、七津子ともに財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)の秘蔵っ子であることに気づいた千代は、この内定取り消しには、政治が絡んだ裏があるとにらむ。
第8話
病院を辞め、財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)の秘書になったパク・サラン(シム・ウンギョン)が、裏で自分の悪事をかぎ回っていることに気づいた粟田口は、手下として丸め込んだフリーライター・黒木瞬介(坂口拓)を使ってサランを襲う。階段から突き落とされ負傷したサランを救ったのは、運転手として粟田口のもとに潜入している東都銀行 常務秘書・望月千代(木村文乃)の兄・一男(マキタスポーツ)だった。
翌朝、お見舞いに来た家政婦・鰐淵五月(室井滋)とサランの前に、警視庁 警務部長秘書・長谷不二子(菜々緒)、東京都知事秘書・風間三和(大島優子)が現れ、仕事をクビになったと告げる。そのころ東都銀行では、千代も頭取・霧島和夫(小林隆)からクビを宣告されていた…。突然解雇された理由が、何者かが裏仕事中の秘書軍団の写真をそれぞれのボスに送り付けていたことだと知ったラーメン店「萬」の店主・萬敬太郎(江口洋介)は、自分たちの存在が完全にバレていて、動きを封じるために先手を打たれたと考える。
そんな中、ニュース画面を見つめる千代の目に飛び込んできたのは、粟田口のもとに駆け寄る一男の姿! SPに取り押さえられ、粟田口襲撃の罪で留置場に入れられた一男に面会しに行った千代と萬は事件の真相を聞かされて…?
粟田口への怒りに燃える七人だが、クビを免れた東都銀行 頭取秘書・照井七菜(広瀬アリス)以外の秘書たちは、職探しのため裏稼業の解散を決意。千代は銀座の高級クラブに返り咲くのだが…?
出典:公式サイト