ダイアリー

文具メーカー勤めの宮田彩加（蓮佛美沙子）は同僚の桧山悠一（中村 蒼）と婚約したが、シングルマザーの春海（菊池桃子）に報告を渋っていた。春海とは二十歳の時に大ゲンカして以来、別居中。子どもの頃から、父が誰かホラでごまかされていた。ある日、悠一に強制的に報告させられ、春海は婚約者を品定めしに会社に出現。悠一を気に入った春海は、結婚式のドレスの試着にも来ることに。ところが試着の日、春海が脳出血で倒れ、緊急入院。数日経っても意識が回復しない中、彩加は看護師から春海のリビングウィル（尊厳死宣言）カードの存在を聞き…。

彩加（蓮佛美沙子）は、植物状態になった春海（菊池桃子）のリビングウィルのコピーの持ち主を求めて、交換日記を頼りに母の故郷へ来た。まず加賀友禅の工房に嫁いだ高野千夏（大塚寧々）のもとを訪れ、結婚式で母をびっくりさせるため取材に来たと春海のことはふせたまま、彩加の実父について尋ねる。だが、千夏は春海から何も聞いてないと言う。続いて、春海の実家である山中温泉の旅館を訪れ、祖母の牧子（山本陽子）と初対面したり、日記の交換相手の片瀬明恵（濱田マリ）や谷村芙由子（西田尚美）を訪ねるが…。

植物状態の母・春海（菊池桃子）の交換日記相手である谷村芙由子（西田尚美）に突然謝られ、彼女の部屋で話を聞く彩加（蓮佛美沙子）。昔、つきあっていた彼氏を助けるために春海からお金を借りたが、未だ返していないと言う。彩加は、春海が昼だけでなく夜も働きだして寂しかった頃を思い出す。一方、彩加に婚約を破棄された桧山悠一（中村蒼）は加賀へやって来て、春海の実家である旅館に泊まる。翌日、高野千夏（大塚寧々）がいる加賀友禅の工房でボヤ騒ぎがあり、そのニュースを聞いて交換日記のメンバーの片瀬明恵（濱田マリ）も工房にやって来るが…。

実父が千夏（大塚寧々）の夫で、加賀友禅の絵付師である誠（緒形直人）だと知る彩加（蓮佛美沙子）。誠は、東京で友禅の展覧会に来た春海（菊池桃子）と再会し、自分が春海を思って描いた友禅を彩加の成人式に着せてほしいと頼んでいた。春海はリビングウィルを作成したことを誠に話してはいたが、コピーは渡されてないという。彩加は、春海が成人式後に返した友禅を誠から受け取り、東京へと戻ろうとする中、元婚約者の桧山悠一（中村蒼）と会い…。