小早川伸木の恋

ドラマ『小早川伸木の恋』詳細

放送期間 2006年1月12日 – 3月23日
放送局 フジテレビ
話数 11
キャスト 唐沢寿明
藤木直人
片瀬那奈
大泉洋
紺野まひる
谷原章介
古谷一行
ほか
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仕事に生きがいを感じ、家庭に安息を求める……
しかし、両方が行き詰ってしまった時、男はどうすれば良い?

唐沢寿明演じる主人公、大学病院に勤務する外科医・小早川伸木は、技術も人望もある優秀な医師で、妻と娘を愛する家庭人。しかしその誠実な性格ゆえに、職場では医療に関する事や人間関係のトラブルに悩み、家庭では嫉妬深く情緒不安定な妻に翻弄されていく。そしてあるときカナという謎の多い女性と関係を持ってしまい、家庭に、そして職場にも波風が立ち……現代の夫婦関係の危うさと、働く男が抱える問題を描く、ハラハラドキドキの“柴門ワールド”。職業ドラマと恋愛ドラマのおもしろさが両方詰まった大人が楽しめるドラマです。

出典:公式サイト
各話あらすじ
第1話

小早川伸木(唐沢寿明)は自宅のキッチンで妻・妙子(片瀬那奈)に、包丁を突きつけられていた。携帯電話に女が出た、浮気している、というのだ。誤解なのだが、妙子は聞く耳を持たない。修羅場と呼ぶには小早川家ではありふれた光景だった。妙子は情緒不安定で、常に伸木の浮気を疑っている。
伸木は大学病院に勤務する外科医。現場主義で手術技術の評価は高い。性格は温厚で誠実、人望もある。争いごとが嫌いなので、出世欲もない。教授の美村(古谷一行)も伸木を買っているが、同期の竹林(谷原章介)はそれがおもしろくなく、伸木を一方的にライバル視している。
職場では人間関係に、家庭では嫉妬深い妻に疲れを感じている伸木の様子を見ていた親友で弁護士の仁志(藤木直人)は、伸木を盆栽教室に誘う。そこで手伝っている作田カナ(紺野まひる)という女性を紹介された伸木。伸木はそのカナの美しさに見とれてしまった。
伸木は妙子をドライブに連れて行くと約束していた日に、竹林が担当しているはずの急患を診るために急遽病院へ呼び出されてしまう。激しく抵抗して引き止める妙子を振り切って、伸木は病院へ向かった。
到着してみると、竹林は患者の急変した容態を見てパニック状態になっていた。伸木の冷静な判断と的確な手術により、患者は助かったが、プライドを傷つけられた竹林は伸木に暴言を吐く。
そのころ伸木の自宅では、妙子が一睡もせずに震えていた。
翌日、病院では、研修医の沼津(大泉洋)が、教授の美村が著名人をVIP扱いしていることに納得がいかないと、伸木に正義を訴えるメールを病院中へ送ってしまい・・・。
仕事でも家庭でも安らぐ時の無い伸木。そんなときカナからの電話を受けた伸木は、カナに会いに盆栽ギャラリーへ足を向ける。二人はそのままあるところへ向かうが・・・?

第2話

夜の動物園デートを終えた伸木(唐沢寿明)とカナ(紺野まひる)は食事へ行く。カナの無邪気な笑顔に見惚れる伸木・・・。そのころ妙子(片瀬那奈)は仁志(藤木直人)の事務所を訪ね離婚の相談をしていた。
また、病院では沼津(大泉洋)が伸木宛てに打った美村教授(古谷一行)に対する告発メールが、医局全体に送られ、騒ぎになっていた。メールには伸木も告発に賛同するかのような記述もあり、伸木の立場が揺れた。
深夜になって伸木が家に帰ると家が荒れている。妙子が暴れたのだ。だが、みすず(北村一葉)は「ママは悪くないよ」と弁護する。その日は妙子が大切にするプロポーズ記念日だったのだ。鍵の掛かった寝室から「愛が昔と変わってないって証明して」と妙子が訴える。
翌朝、伸木が病院へ行くと、越智(田山涼成)がメールの一件を教えてくれた。案の定、伸木は病院中で腫れ物になってしまった。もちろん美村の態度もそれまでとは一転して厳しいものとなった。一方で美村は昨夜の手術の腕について竹林(谷原章介)を誉めそやす。竹林は不思議に思った。手術をしたのは伸木であり、それを美村が知らないのだ・・・。
伸木が家に帰ると、なんと鍵が開かない。妙子が鍵を変えてしまったのだ。伸木はしょうがなく、直江(勝村政信)のギャラリーを訪ねた。そこへカナがやって来た。直江が事情を説明すると、カナは「ウチ来れば?」といたずらっぽくからかう。結局、直江のところで一泊した伸木は、仲睦まじい直江一家の姿を見て自分の生活を振り返るのであった。
伸木は病院へ訪ねてきたカナから、思いがけず妙子に鍵を開けさせる方法のヒントをもらい、仁志とともに海の見える丘にやって来た。伸木が妙子にプロポーズした場所である。当時を思い出す伸木。そこにはカナの言ったとおり、答えがあったが・・・。仁志はカナは伸木の手に負える相手じゃないと忠告するのだった。

第3話

伸木(唐沢寿明)が出勤しようとすると、妙子(片瀬那奈)が「手術を終えた15日、浮気したでしょう」と問い詰めてきた。伸木はとっさに「沼津先生(大泉洋)と食事に行っていた」とウソをついてしまった。一方、伸木とカナ(紺野まひる)の関係が気になる仁志(藤木直人)も盆栽ギャラリー「なおえ」に行き、探りを入れる。カナも伸木と会っていない、とウソをつく。だが、仁志はそれがウソだと知っていた。
病院では、VIP入院患者の中に大熊ヨネ(白石加代子)という老女がいた。病室に出張シェフを呼ぶなど、わがままし放題でスタッフも手を焼いていたが、伸木だけはひとつひとつ言うことを聞いてやっていた。
そんなある夜、美村(古谷一行)は伸木と竹林(谷原章介)をクラブへ誘った。美村は「吸殻の一件では迷惑をかけた。気持ちだ、受け取ってくれ」と現金を差し出してきた。じっと考えた伸木は、金を受け取るとホステスに渡し「教授の好きな酒を」と窮地をしのいだ。そのスマートなさばきを苦々しく思った竹林は、同僚の医師・響子(高橋かおり)に伸木をおとしめる謀議を持ち掛けた。
ある日、越智(田山涼成)が伸木に盆栽教室に連れて行ってくれと言い出した。二人で「なおえ」に行くと越智とカナは友山士偲の漢詩を詠みだした。感心する伸木。「欲を追うより小さな場所でも花を咲かせる人間になる」という意味の詩で越智の座右の銘だと言う。カナと二人きりになったギャラリーで伸木は睡蓮木の盆栽を買った。カナの様子が変わった。カナは、10年前に夫と死別し、その夫が最初に買ってくれたのが睡蓮木だったと告白した。それ以来、人を遠ざけていたと言う。「だけど、最近生きている実感を味わえるようになった」と伸木を見つめ「友達の先に何があるか見てみる?」と意味深に微笑むのであった。

第4話

車中の伸木(唐沢寿明)に響子(高橋かおり)がのしかかりキスをしてきた。それを妙子(片瀬那奈)が睨みつけている。外に飛び出し謝り続ける伸木だったが、妙子はみすず(北村一葉)を連れ、実家に帰ってしまった。
意気消沈する伸木に、越智(田山涼成)が相談を持ち掛けてきた。形成外科の教授選に美村教授(古谷一行)の推薦が必要で、伸木に口添えをしてくれ、というのである。
妙子の実家を訪れ、土下座して謝る伸木に、妙子は「1時間おきの愛のメール」を要求してきた。伸木はそれを飲んだ。会議中でも手術中でもメールする伸木は気が荒んできた。
そんな夜、「なおえ」にいる越智に、借金取りが現れた。越智は3億円の負債があると泣きながら言う。そのために教授の座が欲しかったのだ。だが、カナ(紺野まひる)は「脅しとウソ泣きのできる人は一気に悪に転がり落ちる」と越智の泣き顔を喝破する。
忙しい日々の中、伸木のメールは遅れ始めた。それすら許さない妙子は突然、医局に現れ、伸木がいないと分かると「これを渡して」と離婚届を置いて行こうとする。と、竹林(谷原章介)が機転を利かし、響子が風采の上がらぬ医者と結婚すると作り話を伝え、妙子の怒りを静めた。
一方、越智の借金の件が美村に漏れ、越智はその情報源が伸木であると激怒する。越智は、意趣返しとばかりに、伸木とカナのツーショットを撮影し、これ以上じゃますると伸木を潰すと脅迫する。伸木も怒る。その怒りを察したカナは「根が腐るのは簡単」と伸木を諌める。しかし、伸木は越智の借金リストを手に入れ、取引しようと越智の自宅に乗り込んだ。

第5話

「なおえ」でカナ(紺野まひる)と見つめ合う姿を、伸木(唐沢寿明)は妙子(片瀬那奈)に見られた。だが、カナは、にこやかに妙子に接し、盆栽を習っているのも伸木が妙子を愛しているからだと説明。妙子は気を良くし、「カナと友達になりたい」などと言い出す。仁志(藤木直人)の機転で、結婚記念日の妙子の怒りも鎮めてもらっている伸木は、どうにか妙子との関係が落ち着いたと思えた。ところが、妙子の伸木依存はエスカレートするばかり。
そんな中、伸木は美村(古谷一行)に、講師に推挙すると言い渡される。大学の方針が臨床重視に変わったのだ。研究主義の竹林(谷原章介)は、焦りを感じ、伸木に手術の可能性の高い当直の交代を申し出る。伸木の足は自然と「なおえ」に向かう。その「なおえ」は直江(勝村政信)の子供の病気で閉鎖することになっていた。
カナに慰められ落ち着いた伸木は「なおえ」で寝させてくれと言う。と、暗闇でカナが抱き締めてきた。二人はそのまま抱き合ってしまった。それを仁志に告げると仁志は「どうしてまた彼女を傷つける!」と殴りつけるのだった。
伸木は翌日、再び「なおえ」を訪れカナに「あなたが好きだ」と告白するが・・・。
カナが伸木に連絡してきた。動物園に行こうと言う。そこで伸木は鯵沢の話を聞く。盆栽収集家の鯵沢は盆栽の美を受け継がせようと舞妓のカナを身請けし、のちに結婚。120億円の遺産を残したが、カナは遺産放棄を仁志に依頼した。カナは、「ずっと美しくあれ」という鯵沢の遺志に従ったものだと言う。伸木は「友達に戻りましょう」と決意を表明する。すると、カナは・・・?!

第6話

カナ(紺野まひる)とのことで、伸木(唐沢寿明)は魂が抜けたように生気をなくした。伸木を心配する妙子(片瀬那奈)は、その理由を伸木の浮気だと疑う。それをカナに相談しようと「なおえ」に向かい、仁志(藤木直人)に出会う。妙子は、カナがいなくなったことを知り、仁志に相談した。仁志は「もっと外に目を向けた方がいい。自分が輝けば周りも輝く」とアドバイスするが、妙子はなんと、帝東医大会計のパート仕事を選んでしまう。
病院で女性に取り囲まれる伸木を見て、妙子は逆に不安を募らせる。そんな中、金井潤(山口翔悟)という若いテニス選手の患者と急速に親しくなる。
伸木は、妙子の登場で、仕事がやりづらくなっただけでなく、腹腔鏡手術を積極的に導入しようという美村(古谷一行)と対立し、腹腔鏡手術は竹林(谷原章介)が担当することになってしまった。
伸木は潤の存在を妙子から聞き、嫉妬する振りをして、妙子を喜ばせる。だが、ネットでカナを探し回るのだった。そしてとうとうカナのページにヒットした・・・。
そんなある日、病院の園芸コーナーで伸木が睡蓮木の手入れをしていると仁志がやって来た。仁志は伸木がカナの残像を追っていることに気付き、「十年、彼女を見守ってきた。カナさんはおれが幸せにする」と言い残し去って行くのだった。
試合に勝った潤と妙子はデートすることになった。それを知った伸木は食事に同行すると言い、妙子は大いに喜ぶ。しかし、その日、カナのホームページで盆栽展示の情報を見た伸木は、すべてを忘れ、会場に走る。怒る妙子は、酔いに任せて潤とホテルに向かってしまうのだった。
妙子は、伸木の机からカナの置手紙を見つけた。追及された伸木は「友達だ」と言い逃れる。一方、「妙子さんと別れてくれ」と病院に乗り込んできた潤によって妙子の浮気も発覚、小早川家は大混乱に陥る。

第7話

妙子(片瀬那奈)が潤(山口翔悟)と浮気したことを知りつつ、伸木(唐沢寿明)は、自分もカナ(紺野まひる)を思い続けていることから、自分の結婚生活を、葉の落ちた盆栽の松と重ね合わせた。「松は元に戻らないのか」。伸木は匿名でカナのサイトにメールした。だが、その時、仁志(藤木直人)がカナに愛を打ち明けていた。
「努力して水をやり光を与えればきっと息を吹き返します」。カナの返信を受けた伸木は、結婚生活をやり直そうと、毎日のように二人の「記念日」を行うことにした。
そのころ、竹林(谷原章介)は腹腔鏡手術を頻繁に実施し好結果を上げていた。有名チェリストの匠子(原田夏希)の担当でもあったが、竹林は匠子に恋をしてしまった。だが、ある患者の術後急変で原因が竹林の手術とされた。美村(古谷一行)の竹林に対する評価は一気に下がり、匠子の手術は他大学の専門医に任されることになった。匠子の手術は成功した。匠子は、執刀医は竹林の紹介、という伸木の説明を信じ、竹林への好意を深めた。竹林もほかの女性との関係を次々と清算、本気を見せ始めた。
だが、匠子の容態が急変した。竹林は自宅の伸木に応援を求めた。その晩はレストラン記念日。伸木は妙子に置手紙して病院へ向かった。伸木は竹林を奮い立たせ、手術を成功させた。
そのまま病院で寝てしまった伸木の前に妙子が現れた。妙子は書き置きをなじったうえ、記念日も上辺だけで喜んでるフリしてただけ、と言い放つ。さらに「カナさんを好きになって寝たんでしょ」と畳み掛けてきた。伸木はとうとう「寝たよ」と答えてしまった。その直後、家を出る決心をした伸木に仁志が、驚愕の告白をするのだった。

第8話

伸木(唐沢寿明)が仁志(藤木直人)の事務所に行くと仁志が独立すると言う。カナ(紺野まひる)と結婚するためである。カナは、伸木をあきらめ、10年自分を見つめ続けてきた仁志を選んだのだと言う。伸木は戸惑いつつもそれを祝福した。
伸木が家に戻ると妙子(片瀬那奈)が、出て行こうとしている伸木をなんとか引き止めようする。そこに、みすず(北村一葉)が起き出し誕生日の遊園地行きを約束させられた。
病院では、匠子(原田夏希)の手術で自信を失った竹林(谷原章介)が辞表を用意していた。沼津(大泉洋)は看護師の千夏(桜井千寿)から妊娠したと言われ驚愕する。また、美村(古谷一行)の離婚が成立し、添田(市毛良枝)は妻の座を確信するが、一転、美村は冷酷にも手切れ金を差し出すのだった。添田は、後に大きく体調を崩す・・・。
そんな中、伸木は小児がんに罹りながら明るく振る舞う拓海という少年に出会う。みすずと同い年である。ただ生きていることを感謝し、喜ぶ拓海に感動した伸木は、小児外科の設置を美村に提案するが、あっさり断られる。伸木は、引き下がらず教授になった越智(田村涼成)に教授会で提案してもらうことにする。越智は意気に感じて協力する。しかし、これも却下される。それでも、伸木は食い下がるのだったが・・・。
竹林の辞意に気が付いた伸木は匠子との仲を取り持ち、辞意を思い留まらせた。竹林は「私の心を救ってくれるのはあなたしかいません」と言う匠子となら家庭を持ってもいいと感じる。
みすずの誕生日。遊園地で遊んだ後、家に戻ると、妙子が昔のビデオを用意している。楽しかったころの映像を見ても伸木の気持ちは戻らない。みすずと涙の別れをした後、妙子に最後通告をした。そして泣き崩れる妙子を背に、伸木は家を出るのだった。
そんな伸木に仁志が会いに来た。カナの本心を確認したいと言うが・・・。

第9話

カナ(紺野まひる)と結婚すると宣言した仁志(藤木直人)から「カナに会いに行ってくれ」と請われた伸木(唐沢寿明)は、京都の盆栽園を訪ねた。伸木は仁志との結婚を祝い、自分の結婚生活の終焉をカナに伝えて、帰路に着いた。だが、帰りの車中で二人の愛を象徴するブラームスの二重協奏曲を聴き、自分の心が大いにカナに残っていることを確信。その後も、盆栽の育て方にことよせ、匿名メールをカナのホームページに送り続けるのだった。
一方、病院ではさまざまなことが起こっていた。添田(市毛良枝)は末期の癌であった。伸木は手術を勧めたが、若い看護師と結婚したばかりの美村(古谷一行)は、余命半年、手術の必要なし、と言い放つ。添田も手術を拒むものの、別れた娘に思いを募らせる。それを知った伸木は、自分とみすず(北村一葉)との運命を重ね合わせ、添田の娘を探し出し、添田と引き合わせるのだった。
また、竹林(谷原章介)は匠子(原田夏希)にプロポーズし、沼田(大泉洋)も千夏(桜井千寿)との結婚を決心した。
カナのホームページを読む伸木の目にカナの文面が飛び込んできた。その内容から伸木は、カナが自分と同じ気持ちだったと知る。ところが、婚姻届を手に、カナの部屋を訪ねた仁志も、そのページを読んでしまう。仁志は、ネットの向こう側にいる男が伸木であると直感した。仁志は、カナを、本当の愛情を抱いている伸木に託すことを決心する。
仁志に誘われた伸木は仁志の事務所を訪ねた。そこにいたのはカナであった。仁志の策略である。カナもメールの主が伸木であることに気付き、二人は改めて愛を確かめる。
だが、その様子を、伸木をつけていた潤(山口翔悟)が妙子に報告した。妙子は憎悪を胸に仁志を訪ねるのだった。

第10話

伸木(唐沢寿明)はカナ(紺野まひる)との結婚を決心した。そのころ妙子(片瀬那奈)は仁志(藤木直人)を訪ね「離婚を認めないための代理人になってくれ」と頼む。だが仁志は拒否した。しかし、妙子は石田(かとうかず子)という女性弁護士を立て、伸木の離婚申し出を認めないという交渉を起こしてきた。伸木は仁志に代理人を依頼する。カナはそんな状況や仁志を見て罪の意識が芽生え始める。
病院でもさまざまなことが動いていた。沼津(大泉洋)が結婚を決めたのに、当の千夏(桜井千寿)が「すべて冗談よ」と言って沼津から離れていった。それには沼津の知らぬ理由があった。竹林(谷原章介)は匠子(原田夏希)とツアーを共にするため病院を辞めるという。また、娘と再会し生への執着が芽生えた添田(市毛良枝)は「あなたに殺されるなら本望」と、美村(古谷一行)に手術を望む。一度は拒んだ美村だったが伸木を助手に、難手術に挑む。
「離婚申し出を認めぬ」という交渉が始まった。互いの不実をあげつらいながら別れない、という奇妙な交渉に、石田も妙子の行為に疑問を抱く。伸木はさらに妙子の悪口など挙げる気力もない。仁志は協議でことを収めたいのだが・・・。そんな中、妙子はカナの居場所を探し出し、本人を前に「あなたのせいよ。幸せを返して」と罵倒する。カナに少しずつ罪の意識が芽生え始めた。
交渉は平行線をたどり、別れる場合の慰謝料として石田は1億円を請求すると提案した。結局、交渉は決裂、調停の申し立てが決定された。
そんな折、伸木を訪ね、病院にみすず(北村一葉)が一人でやって来た。妙子を迎えに来させたが、みすずは二人の手を取り、3人で歩くことに。それを陰からカナが見ていた。カナも伸木を訪ねていたのだ。妙子たちが帰った後、伸木は自分のマンションにいてくれとカナに鍵を渡す。部屋に着いたカナは、家族写真で埋まるアルバムを目にした。
伸木が帰る直前、妙子から電話が入った。「みーちゃんがいなくなった!!」・・・。

第11話

行方不明になったみすず(北村一葉)が遊園地で保護された。そこは、伸木(唐沢寿明)と妙子(片瀬那奈)3人で遊んだみすず思い出の場所であった。伸木は複雑な思いにかられる。だが、調停は始まった。
伸木の書いた「性格の不一致」だけでは離婚を成立させるのはむつかしい。妙子側の石田弁護士(かとうかず子)は、みすずのために離婚したくない、するなら1億円の慰謝料と、強硬な論陣を張る。仁志(藤木直人)は「徹底的に攻めよう。自分だけいい人でいようなんて無理」と戦法の転換を伸木に迫る。
伸木はカナ(紺野まひる)に電話するが、カナの態度がどこかよそよそしく感じられ、伸木に不安がよぎる。一方の妙子も仁志に相談に行く。仁志は「子供を踏み絵に使うな」と厳しく叱責する。
病院では、沼津(大泉洋)の父から別れるよう迫られた千夏(桜井千寿)が中絶しようと竹林(谷原章介)に相談。また、美村(古谷一行)は研究費の不正流用で警察の取り調べを受けることになった。
伸木、妙子同席の調停が始まった。妙子の浮気なども明らかになり、険悪な様相を示し始めた調停だったが、子供にとっての幸せとは、というテーマになって妙子は倒れてしまった。

出典:FOD

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挿入歌:James Blunt「You’re Beautiful」

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ドラマ『小早川伸木の恋』感想コメント

「幸せな家庭を築き、大学病院で将来を嘱望される勤務医」として活躍しながらもどこか満たされない思いを抱えていた主人公が、偶然知り合った女性との出合いから自分の人生を改めて見直していこうともがいていくドラマで、「恵まれすぎた故」の苦悩などが描かれていた。(40代男性)

小学館ビッグコミックで連載されていてタイトルだけは知っていたのですが、詳しくはドラマでの拝見が初でした。今までの医療ドラマと違って、現場だけでなく家庭の問題も描いていたところがリアルでした。小早川が30代の役なので唐沢さんが凄く懐かしいと感じました。(30代男性)

外科医として働く主人公は妻と娘がいながらも、盆栽教室で講師をする心優しい女性に心を奪われてしまいます。これだけ聞くと主人公が悪者のように思えますが、実際は妻は異常なまでにヒステリックで情緒不安定な性格で、主人公を必要以上に束縛し苦しめていました。主人公と盆栽教室の女性は不倫の関係であるのに、ドラマを見ていると主人公が不憫でならず、どうしてもこちらの2人の恋を応援してしまいました。登場人物全員の心理がリアルに描かれていて、その展開に毎回ハラハラドキドキしました。(30代女性)

当時、中学生くらいだった私には衝撃的な内容でした。ですが、主演の唐沢さんの演技に引き込まれ最後まで見てしまいました。また、脇役の紺野まひるを知り綺麗で魅力的な演技をされる方だと思いました。宝塚の方らしくない自然の演技で全然知りませんでしたが、素晴らしかったです。禁断の恋ではあるものの美しく描かれていたと思いますし、主題歌くるりくるりが今でも覚えています。(30代女性)

唐沢寿明さんは90年代ドラマのイメージがありましたが、このドラマで久しぶりに見た気がします。紺野まひるさん演じるカナがミステリアスで素敵だなと思い、このドラマ以降紺野まひるにミステリアスなイメージが付きました。(30代女性)

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