第1話
テレビ番組制作会社のディレクター、田代春(浅野ゆう子)は30歳、独身。テレビ局プロデューサーの島田祐二(柳葉敏郎)とは長い付き合いで、「男と女」というよりは「戦友」とも言える信頼関係だ。担当番組に出演していた内田恵(鈴木保奈美)の結婚披露宴の二次会で、恵のいとこの本城亜矢(かとう かず子)が祐二にモーションをかけてくる。祐二をはさんで火花を散らす春と亜矢、披露宴に出た医者の矢沢国太郎(布施博)も浅井悦子(田中美佐子)と、そして西尾信行(三浦洋一)は亜矢に気を引かれる。
連続ドラマ初主演、人気絶頂の浅野ゆう子を軸に「いい女」たちの恋物語が展開する。
第2話
向井華(浅野温子)は29歳。東京の旅行代理店で働いている。大阪に恋人がいるが、彼から突然の別れ話。大阪から新幹線に乗り東京へ向かった。その社内で山村公次(三上博史)、小笠原万吉(布施博)と出会った。公次の不注意で華はビールを吹きかけられてしまった。華は怒る。
東京駅に着くと華の友だち、恵(石野真子)、ちひろ(工藤静香)が迎えに来ていた。ちひろの運転する車を万吉が乗ったタクシーが追いかける。万吉は華に興味を持ち、彼女のマンションを確かめようとしたのだ。ちひろの車が恵のマンションの前にとまった。尾行に気づいた華たちは・・・。
第3話
万吉(布施博)は、一日で華(浅野温子)が好きになってしまった。たまたま出会った華の友だち恵(石野真子)に頼んで、「ルイジアナ・ハリケーン」で彼女と会う計画を立てた。万吉と公次(三上博史)が「ルイジアナ・ハリケーン」にいると、恵に連れられて華、ちひろ(工藤静香)が入ってきた。偶然だなといってみんな大騒ぎ。
そんなところに、ケンカ別れした公次の恋人・早苗(財前直美)が入ってきた。公次と早苗は痴話ゲンカ。万吉と華は「ルイジアナ・ハリケーン」を出てスポーツクラブのバーへ行く。なかなかいいムード。華がマンションに帰ると、失恋相手の英一(益岡徹)が・・・。
第4話
万吉(布施博)に頼まれた公次(三上博史)は、英一(益岡徹)の前で華(浅野温子)の恋人役を演じた。華と公次は「ルイジアナ・ハリケーン」で、万吉にその時の経過報告。
万吉は華に「世界で君が一番好きだ」と告白。華はなんとなくうれしい。「ホテルへ行こう」と万吉を誘う華。しかし、万吉は華を彼女のマンションに送っていく。すると英一が待っていた。万吉と英一はケンカになる。
華はあらためて英一に会った。そして、「恋人がいると言ったのはウソだ。」と話す。一方、ちひろ(工藤静香)は公次に「すべてをあげる」と迫って・・・。
第5話
公次(三上博史)のマンションのベッドの中。ちひろ(工藤静香)がいる。ちひろは幸せだ。その頃、華(浅野温子)のところに元恋人の英一(益岡徹)から電話。呼び出された華は酒場で英一と飲む。英一は「後悔している。もう一度、ぼくを見つめなおしてくれ」と泣きだした。
次の日、早苗(財前直美)と英一がカフェバーで飲んでいる。早苗は公次、英一は華への思いを募らせているものの、今は“逆境”にある二人。お互いに元恋人と寄りが戻るよう頑張ろうと誓い合う。連休になった。華と万吉(布施博)がドライブ、公次とちひろは美術館でデート。するとその前に・・・。
第6話
横浜のホテルで万吉(布施博)と結ばれた華(浅野温子)は、元気な朝を迎え、いつもの通り自転車で会社へ向かった。ところがその途中、坂道を転がってきた洋服のキャスターにぶつかり頭を打って、病院へ担ぎ込まれた。めぐみ(石野真子)、万吉、公次(三上博史)もが病院へ駆けつけた。英一(益岡徹)もやってきた。幸いけがはなく、ほどなく退院した。
華と万吉が結ばれたと聞いた公次は、万吉を祝福したものの、なぜか気持ちがしっくりしない。万吉は華にプロポーズした。そして、公次も華に「好きだ」と告白した。華の気持ちも揺れ動いている。華が公次のマンションにでかけ正直な気持ちを話していると・・・。
第7話
華(浅野温子)が公次(三上博史)の部屋を訪ねた。そこへちひろ(工藤静香)がやってきて・・・というひと波乱があった次の日。
ちひろは華に昨夜、どうして公次の部屋にいたのか聞いた。公次から、好きと言われ困った末にマンションを訪ねたという華。
万吉(布施博)はプロポーズの返事を待ち焦がれている。複雑な心境の公次。
その夜、「ルイジアナ・ハリケーン」で華の快気祝い。遅れてやってきたちひろは華に、「万吉さんのプロポーズの返事を、この席ではっきりさせなさい」と迫った。「ほっといて」と言って華は万吉と店を出て・・・。
第8話
華(浅野温子)が、万吉(布施博)のプロポーズを受け入れた翌日の早朝。華のところに公次(三上博史)から電話があった。二人は揃って公次の会社へ出かけた。誰もいない室内でかくれんぼ。二人とも何か吹っ切れてない気持ちがある。
その夜、華と万吉は食事。万吉は結婚式場のパンフレットを山のように持ってきた。公次は酔っぱらったちひろ(工藤静香)と一緒に自分のマンションに帰ってきた。翌朝、ちひろから両親に会ってくれと言われて公次は困ってしまう。
休日。華と万吉はドライブ。しかし、なんとなく浮かぬ顔の華を見て万吉は・・・。
第9話
華(浅野温子)のマンションの前の道。華と公次(三上博史)が抱き合っているところへ、万吉(布施博)の車がやってきた。凍りついたような顔の万吉が「そりゃないだろう」と走り去った。華と公次は「傷つく人が多すぎる」とつぶやいた。
万吉は「ルイジアナ・ハリケーン」にやってきた。ちひろ(工藤静香)がいた。万吉はがぶ飲みして泣きだした。ちひろも泣く。公次がやってきた。万吉は公次を殴り倒した。華も顔を出した。「自分が傷つくのは怖くない、怖いのは人を傷つけること」というちひろの言葉が華と公次の胸にグサリと突き刺さった。
第10話
公次(三上博史)は、華(浅野温子)のマンションのベッドの中で目覚めた。華との朝食は楽しいものだった。だが、食べ終わると華が、「これきりにしよう」と言った。わけがわからない公次はショックだった。公次が自分のマンションに帰ると早苗(財前直美)が待っていた。
その日の昼休み。華は万吉(布施博)と恵(石野真子)を連れてホテルの結婚式場へ出かけた。そして突然、係員に式場の空いている日を聞いた。万吉と式を上げるつもりだ。これには万吉は大慌て。一応、保留にした。
夜。公次と万吉が華のマンションにやってきて・・・。
第11話
ちひろ(工藤静香)が妊娠!公次(三上博史)は東京を離れたちひろを追う。待っていれば戻ってきてくれる可能性はあるかと問いただすちひろに公次は「向井華でいっぱいになっちまった」と告げる。
ちひろから事情を聞き出した華(浅野温子)は公次のオフィスに乗り込み責める。ちひろは公次に自分はあなたを卒業したと言い、邦彦(風間トオル)に向かうことを決める。そして、華に子供のことはウソだったと電話し、それを伝えて欲しいと頼む。華は華で万吉(布施博)に頼もうとして呼び出す。
万吉が公次を訪ね・・・!?
出典:FOD