タブロイド

ドラマ『タブロイド』詳細

放送期間 1998年10月14日 – 12月16日
放送局 フジテレビ
話数 10
キャスト 常盤貴子
佐藤浩市
ともさかりえ
京野ことみ
柏原崇
真田広之
ほか
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イントロダクション

「tabloid=タブロイド」とは… サラリーマンやOLが電車でちょうど読みやすい一般紙の約半分のサイズの新聞のこと。家庭に持ち帰られることは少なく、基本的に帰りの電車の中で読まれ、読み捨て。「宅配」ではなく「駅売り」が基本だから、トップ(一面)の見出しによって売れ行きが大きく左右される。
このタブロイド紙の編集部を舞台に、取材する側とされる側の攻防を描くこのドラマ。「真実なら報道してもいいのか」というジャーナリズムの大きなテーマを追い続ける主人公の咲。タブロイド紙というギリギリ本音の世界に立ち向かう女たちと、それを支え、からみ、裏切り、そしてともに戦っていく男たちとの間の人間ドラマを描いていきます。
主人公で駆け出しのタブロイド記者・片山咲を演じるのは、連ドラの女王という異名を持つほど、主演作品で次々とヒットを飛ばしている常盤貴子。フジテレビの連続ドラマでは初主演ということで、今までとはまた違った役で新たな魅力が期待できそう。
その咲と恋に落ちる真鍋俊彦役が実力派俳優の真田広之。昨年の「こんな恋のはなし」で演じた大企業の若き総帥から、今回は一転、無実を訴え続ける殺人事件の容疑者という役。そして、咲のライバルでもある白河くるみ役には、少女から大人へと役の幅が広がってきたともさかりえ。シングルマザーでスキャンダルを苛酷に追う特ダネ屋という、今までのイメージを一新した役が見どころです。
タブロイド紙編集局長を演じるのは、フジテレビの連続ドラマは2年振りの出演となる佐藤浩市。腕利き編集局長だが、一方では女好きという役でもあり、咲やくるみとの展開も気になる?
重いテーマだけど、コメディタッチの明るいドラマでもあります。シリーズの中ではいろいろな男女の恋愛模様も登場して、ラブサスペンスも…。

各話あらすじ
第1話

大蔵省の局長記者会見で強引な取材をした片山咲(常盤貴子)は、中央新聞社会部から系列の夕刊トップへ出向させられる。編集局長の桐野(佐藤浩市)は、「日本一品のない新聞へよくきた」と歓迎する。
同僚のくるみ(ともさかりえ)は、大蔵省の会見で咲とトラブッた仲で、シングルマザー。桐野に紹介された途端に火花が散る。桐野は「いいね、その調子で張り合ってもらいましょう」などと喜んでいる。
咲とくるみの間では、スクープに対する認識の違いがある。目下のくるみの関心事は、清純派アイドル葛城ミカ(水川あさみ)のヘアヌードのスクープ。やがて咲も、そのスクープ合戦に参加することに。
その一方で咲は、タレント殺しの容疑者、真鍋(真田広之)の裁判を傍聴し、無罪を訴える真鍋の姿が鮮明に心に焼きつき・・・。

第2話

スターの離婚をスクープされた夕刊トップの売れ行きは落ちる。会長から「3か月後に廃刊」と脅された編集局長の桐野(佐藤浩市)は「抜き返せ」と叫ぶ。
咲(常盤貴子)は青島ビンゴ裁判を持ち出す。被告の真鍋(真田広之)に会い、冤罪と思ったからだが、スターの離婚に比べると迫力がない。そんな時、くるみ(ともさかりえ)が東京・江東区で死んだ中学生にイジメ殺人の疑いがあることを報告する。
翌朝、くるみに咲、それに猿渡(柏原崇)が問題の中学へ。死亡した和彦の周辺からいじめていた優太(呉村哲弘)の存在を知る。咲は彼が殺したわけじゃないと主張するが、紙面はイジメ殺人でいくことに。
だが、東京拘置所で咲は、真鍋から「殺したかどうか分からないのに、イジメ殺人とする夕刊トップの姿勢」に反発され、以後の接見を断られる。
和彦の葬儀で咲は、優太から話を聞くことに成功、さらに今では離婚している和彦の実母から和彦の手紙を見せられ、優太と和彦とがいい友達であったことを知る。
イジメ殺人を見出しにした夕刊トップの紙面が出来上がる。「仕事は終わった」と外出した桐野は東京拘置所で真鍋に会い、咲のことを頼む。だが、真鍋は「会う気はない」と答える。
携帯電話でイジメ殺人でなかったことを知った桐野は・・・!?

第3話

接見を断った殺人容疑者の真鍋(真田広之)に、気持ちをこめた手紙を書いていた咲(常盤貴子)は、恋人を「美容整形手術で殺された」と訴える会社員、桜田(仁科貴)の電話を受ける。
編集局長の桐野(佐藤浩市)は美容整形を記事にしにくいと反対するが、咲の熱意にほだされた感じで女子アナ、のり子(野本美穂)の情事を追っているくるみ(ともさかりえ)に応援を命じる。
二人は誠美容外科から大学病院に移されたレースクイーンのいずみが、桜田の恋人と同じ症状で死んだことを探り出す。報告を受けた桐野は、いずみをメーンに、一面トップでいくことを決める。だが、誠美容外科は夕刊トップの親会社が企画したシンポジウムに協賛している。会長の喜和子(大楠道代)や事業局長の石野が記事差し止めにかかる。
咲は、桜田の殺された恋人の両親から談話を取ろうとするが、失敗。ようやく誠美容外科前に連れ出し、入っていく女子高生の姿を見せてとることに成功する。その時、誠美容外科に脱税容疑の査察が入り・・・!?

第4話

カード会社から顧客名簿が流出し、内部監査が入ることをつかんだくるみ(ともさかりえ)は、猿渡(柏原崇)カメラマンと早朝のセンチュリーカードの通用口から侵入する。
くるみの前を行く若い男、江上(KEE)は、メインのコンピューターを探す。データ泥棒と察したくるみはカメラにとろうとしてペンを落とし、捕まる。くるみを人質に篭城した江上は「深雪を連れてこい」と叫ぶ。
刑事に連れて来られた深雪は「あの人とは何の関係もない」と泣き出す。深雪(三浦理恵子)のオフィスはセンチュリーカードの1階。この事件に不審を抱いた桐野(佐藤浩市)は、咲(常盤貴子)に深雪の身辺取材を命じる。咲は深雪から、くるみは江上から名簿の横流しを聞き出す。
咲は、携帯電話で江上を説得するよう深雪に頼む。深雪から「終わったわ、バレたの、全部」と告げられた江上は立ちすくむ。そこをくるみに蹴飛ばされ、カード会社の篭城事件は解決する。その前にくるみは江上が殺人事件の証人になったことも聞き出していた。
くるみから江上と青島ビンゴ事件の関係を知らされた咲は、公判に証人として出廷した江上のことを思い出し・・・。

第5話

咲の書いた「検証・青島ビンゴ事件3年目の真実」の大きな反響に編集局長の桐野(佐藤浩市)は、ビンゴがタレント志望の若い女を男に斡旋していたという裏の顔が書かれている資料を情報屋から入手し、第2弾を打つことにする。
咲は真鍋の、くるみはビンゴの、3年前の事件当夜の足取りをたどり、バーのウエイターからビンゴの眼鏡に関する貴重な証言を得ると共に、殺害現場に到達する所要時間などをはかる。
桐野は、ビンゴが連れていた若い女を洗えとくるみに、当時の真鍋の姿を探るように咲に命じる。そのころ、弁護を買って出た香月(もたいまさこ)は真鍋に全面的に協力するように要請する。
取材の結果、ビンゴと真鍋の接点は見つからなかったが・・・。

第6話

タレント青島ビンゴ殺人事件の容疑者真鍋(真田広之)に対する判決言い渡しが明日に迫る。テレビのワイドショーに出演した弁護士の香月(もたいまさこ)は、「裁判官の正義を待つだけ」と話す。
判決の朝、傍聴人が多く、桐野をはじめとした夕刊トップの4人は入れず、外で結果を聞くことに。そして、いよいよ判決がくだされる。
そんな折、くるみ(ともさかりえ)が銀行の虎ノ門支店で8000万円の横領事件が起きたことを伝える。
犯人の大隈信子(中島ひろ子)は休暇を取り、スイス旅行中だ。借りてきた写真の信子はとても美人とはいえないが、桐野は見出しに「美人銀行員海外逃避行」をつけ、1面に記事、3面に写真を入れるように命じる。
「どこが美人だ」と抗議の電話も入るが、愛読者の差し入れ、咲への豪華なランの鉢植えも届く。送り主が横領事件の犯人、信子。容貌にコンプレックスを抱く信子は見出しの理由を質した後、事件の真相を話し・・・。

第7話

咲(常盤貴子)と真鍋(真田広之)の連絡は途絶えていた。
「テレビ局を爆破する」とのファクスを受けたカメラマンの猿渡(柏原崇)は、厳戒中のテレビ局に侵入、職員出入り口で爆弾を仕掛けた犯人の久喜(松重豊)に遭遇する。逃げる久喜を撮り続けるが、姿を見失った後、仕掛けられた液化爆弾が爆発し、夜食の出前に来た冬美(立原瞳)が大ケガをする。猿渡の撮った連続写真が夕刊トップの紙面を飾り、爆発的な売れ行きを見せる。
だが、その夜から読者の連続写真への抗議の電話が殺到、「写真よりどうして先に爆弾をなんとかしなかったのか」「警察に届けていれば爆発しなかったかも」、写真より命が大事だと。冬美の父(石井愃一)も文句を言いにやってくる。責任を感じた猿渡は会社をやめる覚悟を決める。しかし、咲やくるみ(ともさかりえ)は犯人が捕まるまでがんばれと励ます。
カメラを売り払おうとした猿渡は、咲たちの言葉を思い出し、冬美の病室を訪れて包帯に包まれた彼女の写真を撮らせてもらい、犯人の写真と一緒に紙面にのせ、それを見た主婦の通報で久喜が捕まる。
咲と真鍋の連絡は依然途絶えたまま。その頃、真鍋は死んだ娘のことを冷酷に伝えたワイドショーのリポーター長田美奈(山村美智子)を付け回していたが・・・。

第8話

真鍋(真田広之)に首を絞められたリポーターの美奈(山村美智子)は失神、真鍋もまた、警備員に車輪止めのブロックで殴られ、ケガを負ってしまう。
証言から暴漢は、中肉中背、茶色のジャンパーに黒い帽子を被っていたことが分かる。
夕刊トップ編集部では、美奈の取材過程のトラブルが事件の原因と結論づける。警察から帰ってきたくるみ(ともさかりえ)は、タクシーの運転手がテレビで見た顔と証言したことを知らせる。
ビジネスホテルに泊まった真鍋は、咲に電話するわけにもいかない。そのうちに、刑事が調べに訪れたことに気づき、黙ってホテルから姿を消してしまう。
美奈の意識不明状態は続く。マンションに帰ってきた咲は、外廊下にうずくまる真鍋を見つけ部屋へ連れ込む。そのころ、青島ビンゴ(中野英雄)の関連記事を調べていた桐野(佐藤浩市)は青島と真鍋の接点に気づき・・・。

第9話

冤罪として釈放された真鍋(真田広之)が、娘の事故死したマンションを通じて殺された青島ビンゴと接点のあることが分かる。それと共に、リポーターの美奈(山村美智子)暴行事件の容疑者として指名手配される。
真鍋冤罪を打ち上げた夕刊トップとしては苦しい立場に立たされたことになるが、編集局長の桐野(佐藤浩市)は、「事実を書く以外にない」と言い、くるみ(ともさかりえ)に、美奈暴行事件を書くように命じる。
冤罪を主張し、釈放後の真鍋をかくまった咲(常盤貴子)はいたたまれない思いだ。しかも、自分の部屋から真鍋が姿を消したことを知った咲は、彼が起こした事件の真相を探り出そうと動き始めた。
まず、真鍋の娘が事故死し、ビンゴが自殺未遂したマンションを調べ、事故当時の模様を伝えたテレビのワイドショーのビデオを借り出し・・・。

第10話

真鍋(真田広之)が、『夕刊トップ』の編集局にやってきた。何が起きたのか、マスコミを許せないことを「すべて記事にしろ」と桐野(佐藤浩市)に要求するが、桐野は記事の内容を「部外者に指図される覚えはない」と断る。
桐野に迎えいれられた咲(常盤貴子)たちは、そこに真鍋がいることに驚くが、後から刑事の都倉(若松武史)らが飛び込んでくる。真鍋は刑事たちにものを投げ、カッターで切りつけて逃げ出す。
咲は、事件当時のワイドショーのテープを桐野に渡す。テープからは、ビンゴの自殺未遂事件に巻き込まれた真鍋の娘が、エレベーターを使えず、雪の残る階段を降りて転落死したことをうかがわせる。
子供を持つくるみ(ともさかりえ)は、「死んだ子供は生き返らない」と怒る。それを聞いた咲は、「真実を知りたい」と飛び出す。真鍋の別れた妻に離婚の真相や困った時の真鍋の行き先を教えてもらう。
水族館で真鍋を見つけた咲は、警戒中の刑事たちの目を盗んで逃げ、建設中のビルの最上階へ。電話で「記事にする」と言った桐野が駆けつけ、くだらないマスコミや芸能人たちの発言を「封じたかった」真鍋の真意を知る。
そのころには警察側が、三人のいるビルを囲み・・・。

出典:FOD

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主題歌:GLAY「BE WITH YOU」

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ドラマ『タブロイド』感想コメント

このドラマではタブロイドと言う意外なテーマを、今はベテラン俳優さんが意外な形で演じていたなと言う印象を感じました。特に真田広之さんはこのドラマの後に海外に拠点を移したので、このドラマを見るのが貴重な作品の一つだと思います。(40代男性)

なかなか面白い作品でした。正義感とプロ意識が強すぎて大蔵官僚にたてついた為スポーツ誌に移動となった主人公。それでもじっと黙っていられないのが主人公です。ばったばったと事件などの裏側を探っていくところが期待通りでした。(40代女性)

タブロイド紙の編集部に左遷させられた女性記者が戸惑いながらも次々と起こる事件と向き合いつつ記者として成長していく姿を描いたドラマで常盤貴子が演じた主人公の直向さが光っていて、脇を固める役者の存在感もあって見ごたえのあるドラマになっていた。(40代男性)

常盤貴子さん、小雪さん、ともさかりえさんなど、まるで自分ために誂えたのかしら?と実に自分に都合の良い解釈をしてしまいました。この時代にタイムスリップしてキャスティングに関わってくれた方に感謝の気持ちを伝えたくなりました。(20代女性)

若いころは憧れたマスコミ関係。文章を書くという事が、とても子どもの頃から好きだったため、文章を書くという事自体じゃなくとも文章を構築していくことをせめて支えていく仕事に就ければと思ったものですが、私が社会人になったころは、まだインターネットもなく、更に田舎だったのでこのようなお仕事に就くことは難しくて諦めてしまいました。そしてこのタブロイドを放送していたころは普通の主婦で普通のお母さんをすでにやっていて、そんな地味な生活を送る自分にはとてもまぶしく感じられたドラマでした。(50代女性)

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