夜行観覧車

ドラマ『夜行観覧車』詳細

放送期間 2013年1月18日 – 3月22日
放送局 TBS
話数 10
キャスト 鈴木京香
石田ゆり子
宮迫博之
杉咲花
安田章大
宮崎香蓮
中川大志
夏木マリ
高橋克典
ほか
公式SNS 公式HP Twitter
イントロダクション

主演 鈴木京香 × 原作 湊かなえ
2013年1月期の金曜ドラマは珠玉のサスペンスドラマ!湊かなえのベストセラー小説を地上波連続ドラマ化!!

2013年1月期の金曜ドラマ枠で、湊かなえのミステリー小説『夜行観覧車』を連続ドラマとして放送いたします。
2008年のデビュー作『告白』が、単行本と文庫本合わせて300万部の大ベストセラーとなり、その後の作品もすべて大ヒットとなっている作家・湊かなえ。5作目に発表された『夜行観覧車』は、初めて“家族”をテーマに取り上げた小説で、氏の作品が地上波で連続ドラマ化されるのは初となります。 主演を務めるのは、2008年放送の日曜劇場『SCANDAL』以来、TBS連続ドラマ主演は5年ぶりとなる鈴木京香。その“絶対”の存在感で、湊かなえの独特な世界観に挑戦します。
そのほかのキャストは、主人公・遠藤真弓の憧れの存在で、向かいの豪邸に住む高橋淳子役に石田ゆり子。その夫で何者かに殺害されてしまう弘幸は、田中哲司が演じます。真弓の夫・啓介には、本業のお笑いだけでなく役者としても定評のある宮迫博之を抜擢。また、真弓の娘・彩花には杉咲花、高橋家の長男・良幸役は今年8周年を迎え人気絶頂の「関ジャニ∞」から安田章大、長女・比奈子役に宮﨑香蓮、弟・慎司は中川大志ら若手俳優をそれぞれキャスティング。
真弓に対して陰湿な態度をとる自治会婦人部の部長・小島さと子を、ドラマはもちろん舞台のほかボーカリストとしても活躍中の夏木マリが演じます。そして、ドラマオリジナルのキャラクターとして登場する、殺人事件の謎を追う刑事・結城哲也役を高橋克典が演じ、ドラマならではの魅力を加えます。

高級住宅街で起こった事件の真相は?
遠藤家はじめ高橋家、小島家それぞれの“家族の絆”は再生できるのか!?
2013年の金曜の夜10時、家族のあり方を描くサスペンスドラマをぜひお楽しみに!

各話あらすじ
第1話

2013年1月。遠藤真弓(鈴木京香)は、向かいに住む淳子(石田ゆり子)の家の前に救急車が停まっていることに気がつく。夫の啓介(宮迫博之)は、ドアの覗き穴から青ざめた顔を押し付けるように覗いている。娘の彩花(杉咲花)は、薄暗い荒れた部屋で頭を抱え込むように丸まっている。夜の住宅街に救急車の無線の声が大きく響き渡るなか、遠くから淳子の息子・慎司(中川大志)が、錯乱した淳子が家から出てくる様子を見つめている。その瞳には、涙が滲んでいた。
事件を担当する坂留警察署の刑事・結城哲也(高橋克典)は、聞き込みを始めるのだが「ひばりヶ丘」全体に得体の知れない違和感を覚え…。

2009年9月。真弓は、無理をして小さいながらも一軒家を建て、高級住宅地「ひばりヶ丘」に引っ越してきた。夫の啓介、娘の彩花と家族3人で一軒家で幸せに暮らすという小さい頃からの夢が叶ったはずだった。しかし、現実は理想と違っていた…。
引っ越した先の遠藤家の向かいの高橋家は、病院を経営するエリート医師の夫・弘幸(田中哲司)、美人で完璧な妻・淳子、秀才でエリートの長男・良幸(安田章大)、名門校に通う長女の比奈子(宮﨑香蓮)、スポーツ万能の次男・慎司が住んでいた。豪邸に住み、恵まれた環境で何不自由なく幸せそうに暮らす高橋家は、真弓の理想だった。

真弓は早速、引越しの挨拶に周るのだが、近所の人々は誰も相手にしてくれない。疑問に思った真弓は、向かいに住む淳子に相談をすると、隣家で自治会婦人部の部長を務める小島さと子(夏木マリ)の挨拶を一番にするべきだと注意をされる。さと子の家に淳子と挨拶に訪れた真弓は、優しい対応をしながら皮肉を言われていることに気がつく。家に招きいれたさと子は、ひたすら笑っているが、目が笑っていなかった。さと子は、真弓が高級住宅地「ひばりヶ丘」に住みに相応しくないと考え…。

第2話

2013年1月22日、事件当日。刑事の結城(高橋克典)が、殺害された高橋弘幸(田中哲司)の娘である比奈子(宮﨑香蓮)に話を聞きにやってきた。その日、友達の家に泊まりに行っていた比奈子は、弟の慎司(中川大志)が、事件を境に行方が分からなくなっていることを知らされ、不安な気持ちが増す。もしかしたら…。その時、弘幸の妻・淳子(石田ゆり子)は、病院の診察台に横たわり、処置を受けながらぼんやりと宙をみているのだった。
その頃、憧れの家族だった高橋家を心配する遠藤真弓(鈴木京香)は、日々繰り返される娘・彩花(杉咲花)の暴力に耐えるしかなかった。夫の啓介(宮迫博之)は、今日も寝たふりをしている。真弓は、この事件が起きたのが自分の家族でなく、高橋家で起きたことに違和感を感じる…。

2010年、春。中学受験に失敗した彩花の入学式。真弓は、夫の啓介と一緒に公立中学校の制服を着た彩花と入学式に楽しく向かう。彩花は、私立には落ちたが小学校からの親友・志保(吉田里琴)たちと、また一緒に学園生活を送れることに胸を膨らませる。しかし、志保たちの接し方の変化に彩花は気がつくのだが、真弓は気がつかないでいた。
同じ頃、「ひばりヶ丘」自治会婦人部の部長・小島さと子(夏木マリ)は、手芸の会を開いていた。そこで、ある「ひばりヶ丘」の家庭で結婚が決まったという話になり、お祝い会を開くことになる。真弓が高級住宅地「ひばりヶ丘」に住むのに相応しくないと考えるさと子は、不穏な笑みを浮かべながら真弓を結婚パーティーに誘うのだった。さと子は、ご近所の皆にお嫁さんをお披露目するような簡単な会だと伝える。しかし、お祝いで包む金額が、「ひばりヶ丘」では一律10万円だと知り真弓は驚く。そんな様子の真弓に苛立ったさと子は、服装のことを真弓に訊ねられ、気取らない会だからと伝える。家計簿を見つめる真弓は、家のローンなど今月も厳しい家計を助けるため、「ひばりヶ丘」から離れたスーパーでパートをする決意をする。
日が替わり、結婚パーティー当日。ワンピース姿の真弓は、集まっていた「ひばりヶ丘」の住人たちの注目を浴びる。皆、訪問着を着て洋装はひとりもいない。広い庭で開かれているお披露目会。出張シェフが用意した料理が、次々と皆の前に置かれるが、ひとりだけワンピース姿の真弓は顔を上げられない。さと子に、素敵な洋服だと嫌味を言われ、気取らない会だと聞いたからと言い返すのだが、私が悪いというのかと問い返され、さらにテーブルマナーを知っているのかと反撃にあい皆の前で恥をかかされるのだった。お披露目会のあと、真弓は2人きりになった淳子に愚痴をこぼす。すると、淳子から慎司が学校の成績で落ち込んでいる話を聞かされる。お互いの悩みを打ち明け、微笑みあう真弓と淳子だったが…。

第3話

2013年事件当日、朝。
高橋家の面々が朝食をとっている。今日、中学最後のバスケの試合がある慎司(中川大志)は、朝食にほとんど手をつけずに、元気なく席を立つ。部屋に戻った慎司は、自分のスポーツバッグがないことに気がつく。部屋中を必死に探してもない。ごみ収集所にたまったゴミの中をも探している慎司の元に、さと子(夏木マリ)が、ゴミ袋を手に持って近づいてきた。ゴミ袋を見た慎司は、血の引いたような顔になる。

一方、遠藤家では、朝から彩花(杉咲花)が真弓(鈴木京香)に暴言を浴びせていた。学校での休み時間、慎司のことが好きな同級生の志保(吉田里琴)から、慎司の追い出し試合後に志保と慎司の仲を取り持てと強要される。放課後、試合会場に彩花らは向かう。しかし、会場の中に慎司がいない。不機嫌になった志保は、どうして慎司が試合会場にいないのか慎司に聞くよう彩花にまた強要するのだった。ひとり重い足取りで自転車を押し、家路に向かう彩花。すると、通りの向こう、少し前を歩いている慎司の姿が見える。彩花は慎司の後ろを少し離れてついていく。すると、あてもない様子で歩いていた慎司が、ふいに振り返り、彩花に声をかけてきた。彩花は、急な出来事に言葉が出ず、棒立ちになるのだが…。

その少し前、高台の公園でベンチに座っている淳子(石田ゆり子)を見つけた真弓は、淳子の隣に座り、さと子に小言を言われ落ち込んでいること、娘の彩花のことで悩んでいると打ち明ける。淳子も慎司のことで、相談を持ちかけようとするのだが、その場はやり過ごすのだった。家に帰った真弓は、彩花の好きなグラタンを作り彩花の帰りを待っていた。帰宅した彩花は、無言でグラタンを食べながら、真弓の問いかけにも答えない。つけっぱなしのTVに、慎司に似たアイドル・高木俊介が出ていた。真弓は彩花の気を引こうと高木俊介の話題を彩花に持ちかける。真弓が、アイドルの俊介は頭が良い子だと話した瞬間、彩花はグラタン皿を床に叩き落し、自分の部屋へ閉じこもる。苛立ちに耐え切れず、泣き声なのか叫び声なのかわからない声を上げだす彩花。彩花をなだめに追いかけてきた真弓の姿を見た彩花は、カッターを手に取り壁紙を切り裂いていくのだった。すると、表から「やめて!」と、叫ぶ女性の金切り声とウオーと叫ぶ男の声が聞こえてくる。あの声は、向かいの淳子の声では…!?

第4話

2013年事件翌日。
捜査をしている結城(高橋克典)ら坂留警察署の刑事たち。殺害された高橋弘幸(田中哲司)の妻・淳子(石田ゆり子)が、搬送された病院から行方をくらまし消息不明になり、事件直後に姿を消した次男・慎司(中川大志)の足取りも、依然つかめていない。京都在住の長男・良幸(安田章大)ともまだ連絡が取れていない。事件当夜、友人の家に泊まりにいっていた長女・比奈子(宮﨑香蓮)は、かなり混乱した状態が続いていたが、刑事たちは消えた慎司、淳子の身柄が確保されれば、この事件の解決は長引かないと考えていた。しかし、高橋家の向かいの遠藤啓介(宮迫博之)が、殺害された弘幸から借金をしていたことが記された借用書が出てくるのだった。啓介の勤める工務店に訪れた結城は、啓介に事件当時のアリバイと借金のことを確認すると、動揺しながらも否定する。啓介の動揺を怪しむ結城は、淳子が行方不明になったことを啓介に告げその場を去る。

その頃、真弓(鈴木京香)は、さと子(夏木マリ)から、事件当時、啓介が高橋家から出てくるところを目撃したと言われたことを思い出し、もやもやした気持ちを抱えながらパートに向かった。働いていると、シフトで休みだったパート仲間の晶子(堀内敬子)が車で現れる。その助手席に比奈子が乗っていることに気がつき真弓は驚く。比奈子が晶子の姪っ子だったことを知り、真弓は力づけようと声をかけるのだが…。

さと子の発言や、啓介が弘幸から借金をしていることを警察から聞かされ気になった真弓は、パートの合間に啓介の会社を訪れる。しかし、啓介は打合せで外出中だった。仕方なく車を走らせると、喫茶店から出てくる行方不明だった淳子の姿を見つける。車を止め、慌てて降りた真弓が再び喫茶店に目をやると、淳子のあとから啓介が出てきた。淳子と反対方向へと歩きだす啓介を真弓は追いかけるのだが、見失ってしまうのだった。パート先のスーパーに戻り、車を降りたとき、結城が「久しぶり。中村さん」と真弓に声をかけてきた。大学のゼミが一緒だった真弓と結城は、朝の聞き込みの際、お互いそ知らぬふりをしていたのだった。スーパーの駐車場で懐かしい昔話をするのだが…。

第5話

2013年、事件三日後。
高橋弘幸(田中哲司)殺害事件の捜査をしている坂留警察署の刑事・結城(高橋克典)らは、「ひばりヶ丘」を仕切っている小島さと子(夏木マリ)に話を聞きに訪れる。さと子は「大事な手がかりを教える」と言い、事件のあった高橋家の向かいに住む遠藤啓介(宮迫博之)が、事件直後、高橋家から出てきたのを目撃したと教える。事件直後から失踪している弘幸の妻・高橋淳子(石田ゆり子)と啓介に繋がりを感じる結城は、啓介の張り込みを後輩の藤川(南圭介)に命じる。

その頃、関西に一人暮らしをしている高橋家の長男・良幸(安田章大)は、大学の研究室にこもっていたため、事件の事を一切知らないでいた。久しぶりに部屋に帰ってきた良幸。部屋にいた良幸の彼女・明里(滝裕可里)から、置きっぱなしにしていた携帯を見せられる。そこには妹の比奈子(宮﨑香蓮)から、事件のことで不安な気持ちを伝えるメールが。顔をこわばらせ混乱する良幸。そのとき、「ひばりヶ丘」から比奈子がやってきた。横浜に一緒に帰ろうという比奈子と、一緒にいてほしいと風呂場に立てこもり出てこようとしない明里。混乱する良幸は、時間が欲しいと言い残し研究室に行ってしまうのだった…。
一方、真弓の娘・彩花(杉咲花)は、真弓(鈴木京香)がパートをしているスーパーで友達から万引きを強要され、その場に居合わせた真弓は…。

第6話

13年、事件四日後。
逃亡中の淳子(石田ゆり子)から連絡があり、高台の公園で待ち合わせをした真弓(鈴木京香)は、駆け寄ってきた淳子のやつれた表情に驚く。淳子は、会うなり同じく失踪中の慎司(中川大志)を探して欲しいと懇願する。真弓は、そんな淳子に事件の翌日、夫の啓介(宮迫博之)と会っていたことを確認すると、淳子は真弓を裏切ることは絶対にしていないと言うのみだった…。

京都では妹の比奈子(宮﨑香蓮)と良幸の彼女・明里(滝裕可里)が、憂鬱な表情で自分の部屋に戻ってきた良幸(安田章大)を待ち受けていた。良幸は慎司から電話がかかってきたこと、その電話で「死ぬしかない」と慎司が言っていたことを話す。そして、一緒にいて欲しいとわがままを言う明里を置いて、比奈子と横浜へ帰ることを決意する。横浜に戻り、遺体安置室へと入った良幸は、横たえられた弘幸(田中哲司)の遺体に触れ、はじめて弘幸の死を実感するのだった。良幸と比奈子が病院のロビーを無言で歩いていると、目の前に真弓が立っていた。真弓は、今朝、淳子と会ったことを良幸と比奈子に伝え、動揺する比奈子と良幸に慎司を探す協力をする約束をし、ビジネスホテルで生活を送る二人と一緒に荷物を取りに「ひばりヶ丘」の高橋家へと3人で帰ること。中傷ビラで覆われた我が家を見た良幸と比奈子は絶句する。そこに、さと子(夏木マリ)が現れ気の毒そうな表情をしながら、ここ(「ひばりヶ丘」)には良幸と比奈子のいる場所はないと言い放つのだった。呆然と立ち尽くす2人に対して、真弓は自分たちの家だから堂々としなさいと優しく背中を押してあげる。
その頃、観覧車を眺めながら自転車を押している彩花(杉咲花)に、刑事の結城(高橋克典)が声をかける。結城は観覧車を見上げながら、離婚した妻と離れて暮す息子の話を彩花にしはじめる。そして、彩花に真弓と結城が大学の同級生だったことを話していた。結城と別れ、家に帰った彩花を待っていた真弓。声を懸けても相変わらす彩花に無視をされる真弓の携帯に、淳子からある内容が書かれたメールが届き…。

第7話

2013年、事件四日後。
張り詰めた顔で車を運転する啓介(宮迫博之)。カーラジオからは、淳子(石田ゆり子)が、夫・弘幸(田中哲司)を殺害したことを認めたというニュースが聞こえる。啓介は何度もバックミラーを確認し、1台の車がついてきていることに気がつく。路肩に駐車した啓介の車を追い越した車には刑事・結城(高橋克典)らが乗っていた。啓介は、バック中の鮮血が滲み出ている何かを包んだタオルの入ったビニール袋を出し、シートの下に押し込む。犯人として淳子が逮捕されたものの、動機も不明、凶器も見つからない、次男の慎司(中川大志)も行方不明のまま。結城は啓介への捜査の手を緩めなかった。

事件五日後。
車で帰宅した啓介。そっと家に入ると、真弓(鈴木京香)が出迎える。その場を誤魔化してやり過ごそうとしたとき、ソファに刑事の結城らがいることに気がつく。蒼白になった啓介を見て、真弓は戸惑うのだった。事件当日の事を啓介に聞き始める結城。啓介は必死に動揺を隠す。そして、結城が弘幸から借りた1000万円から300万円が引き出されていることを啓介に確認すると、緊張に絶えられなくなった啓介は怒鳴ってしまうのだった。結城たちが帰ったあと、極度の緊張が解け放心状態になった啓介は、真弓と言い合いになり、「ひばりヶ丘」に家を建てるんじゃなかったと真弓に言って出て行ってしまう。

一方、ビジネスホテルで生活を始めた良幸(安田章大)と比奈子(宮﨑香蓮)。比奈子は、母親の淳子が弘幸を殺したという自供を認めないでいた。すると、良幸は、3年前に慎司が話した誰にも言えずに苦しんでいた<ある事>を比奈子に話し始める。
その頃、家を出て行った啓介を言葉も出ずに見送った真弓は、玄関先の騒ぎに気がつく。自治会の人間が、今から開かれる住民集会に出席してほしいといってくるのだった。自治会の参加した真弓は、「ひばりヶ丘」全体を揺るがすさと子(夏木マリ)の信じられない発言に動揺する。そんなさと子に真弓は…。

第8話

今日も家で手当たり次第にモノを投げつける彩花(杉咲花)。そんな彩花を呆然と見つめる真弓(鈴木京香)の脳裏に、さと子(夏木マリ)や啓介(宮迫博之)の様々な声がよぎる。派手に割れるガラス窓の音をきっかけに、真弓は彩花に駆け寄りつかみかかり、暴れる彩花を床に突き倒し、彩花の口をふさぐ。更に激しく抵抗し、金切り声をあげる彩花の口に、真弓は床に落ちた唐揚げを押し込む。彩花の目に恐怖と涙が浮かぶ。
その時、騒ぎに眉をひそめ、さと子がやってきた。ガラスの割れたところから室内をうかがったさと子には、彩花に馬乗りになり、首を絞めているような真弓の姿が見えた…。
さと子はポシェットの中から防犯ブザーを取り出し、金具を引き抜き部屋の中に投げ入れる。鼓膜を突き破るような音で、我に返った真弓はやっと彩花から手を放す。息を吹き返した彩花は、苦しげにむせる。何が起こっているのか真弓は良く分からないでいた。真弓がボロボロになった彩花に触れようとするのだが、ビクッと怯える姿に呆然とするのだった。

さと子が帰り、部屋に閉じこもった彩花に、廊下から真弓が声をかける。すると彩花は、病気だから自分の気持ちは誰にも判らないと語り始める。
そして、衝撃的な言葉を口にするのだった。
動揺した真弓は、玄関で真弓と彩花の騒ぎを聞き、逃げるようにオフィスに帰った啓介の元に向かうのだった。驚く啓介に、真弓は自分が娘を殺しそうになったことを告白する。そして、彩花と元通りになりたいと啓介に助けを求める。

一方、ビジネスホテルで生活を送っていた良幸(安田章大)と比奈子(宮﨑香蓮)は、マスコミの目を掻い潜って「ひばりヶ丘」の高橋家に戻ってきた。窓ガラスが割れ、カラースプレーで落書きされ、さらに荒れた家に傷つく比奈子らは、鍵を開け中に入る。懐中電灯で室内を照らしながら階段を上がり、慎司(中川大志)の部屋に入っていく良幸と、その後を追う比奈子。中には誰もいないかのように見えるのだが、やがて懐中電灯の明かりが部屋の隅にうずくまる慎司の姿をとらえる。良幸にすがり、泣き出す慎司は、良幸と比奈子に警察に行く前にどうしても話しておきたいことがあると言い、父・弘幸(田中哲司)と母・淳子(石田ゆり子)、そして慎司自身だけが知っている衝撃的な出来事を話しはじめるのだった。

第9話

坂留署の廊下で慎司(中川大志))は、刑事の結城(高橋克典)に父親の弘幸(田中哲司)を殺害したのは自分だから母・淳子(石田ゆり子)を返して欲しい、と言い出す。その場にいた良幸(安田章大)と比奈子(宮﨑香蓮)は絶句するしかなかった。その話を聞いた淳子は、結城に慎司に会わせてほしいと錯乱したように懇願する。

良幸と比奈子は、慎司を引き取るために親戚の晶子(堀内敬子)の元に身を寄せることにしたのだが、晶子の夫から2,3日したら出ていって欲しいと言われてしまう。そんな折、結城から電話がかかってくる。本人の強い希望で、慎司が晶子の家ではなく児童養護施設に身を寄せることになったと知らされる。良幸と比奈子が、真弓(鈴木京香)の車で児童養護施設にやってきたその時、出迎えた施設職員に、結城が慎司を託していた。慎司は、駆け寄る比奈子らに気がつくのだが振り返らず、職員と共に屋内に入っていくのだった…。

同じ頃、志保(吉田里琴)たちに囲まれながら下校する彩花(杉咲花)。その表情はうつろだった。めまいに襲われ立ち止まった彩花の鞄を志保は突然奪い取り、川に向かって放り投げた。その鞄を取りに行けと命令する志保。川に浮かんでいる鞄をじっと見つめていた彩花は、川へと入り始めていった。その時、良幸と比奈子らと別れて家路へと向かっていた真弓の車が通りかかる。真弓の視界に川に入っていく女の子の後姿が見え、それが彩花だと気がつく。全力で走っていく真弓だったが、どんどん川に入っていく彩花の背中が見える。真弓の呼びかけに彩花は足を止め、ゆっくりと振り返るが、生気のない目で真弓を一瞥すると再び歩き出すのだった…。
2013年、事件八日後。
真弓は高橋家の家屋を見つめていた。ビラに書かれた心ない言葉たちに向かって毅然とした顔つきで歩み寄っていき…。

第10話

2013年、事件九日後。
「ひばりヶ丘」に報道陣を集めた良幸(安田章大)は、比奈子(宮﨑香蓮)を引きつれ、「何が本当で、何が嘘か、この事件にについて、そして高橋家の人には言えない秘密」について語りだす。ひとり、養護施設で保護されていた慎司(中川大志)は、TVの中の良幸に止めろと叫ぶのだった…。
刑事の結城(高橋克典)に保護された良幸と比奈子は慎司と再会するのだが、会うなり慎司は良幸に掴みかかる。そして、慎司は今まで黙っていた事件の真相を語りだす。

一方、リビングで良幸の会見を扱ったニュースを見ていた真弓(鈴木京香)、啓介(宮迫博之)、彩花(杉咲花)。3人とも釈然としない思いでいるなか、啓介の携帯の着信ランプが点滅する。啓介が玄関からこっそり出てくると、通りに携帯を持った結城が立っていた。ギクリとする啓介に結城は…。

出典:公式サイト

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ドラマ『夜行観覧車』感想コメント

どの作品にも定評がある湊かなえさんの作品で今回も期待感が高まるドラマで、ストーリーが進むにつれて加速していく感じがとても面白いなと思いました。物語ももちろん面白いのですが、彩花役の杉咲花さんの感情爆発する演技力はリアルそのもので惹きこまれてしまいました。それに真弓役の鈴木京香さんも彩花を黙らせるために床に落ちた唐揚げとレタスを彩花の口に入れるのも狂気じみしていて、このドラマに出演している人たちはドラマを通り越したリアル、緊迫じみた演技で毎回驚かされます。今でも鮮明に上記のシーンは覚えていて、このドラマはストーリーだけでなく演技力に拍手したいくらい迫力があるドラマでした。(20代女性)

湊かなえ作品特有の逃げ場のない息苦しさが見事に表現されていて、ハラハラそわそわしつつ苦いものを飲み込むような気持ちにもなってしまう、毎週心を揺さぶってくるドラマでした。鈴木京香さんも石田ゆり子さんも高級住宅街に住む品の良い奥様役がぴったりで、静かにゾッとさせられるような演技が素晴らしかったです。(30代男性)

高級住宅街『ひばりヶ丘』に夢のマイホームを手に入れてから、遠藤家に始まる負の連鎖が絶妙。向かいの高橋家の完璧な主婦・淳子を追い込んだのは自分自身なのがせつない。『衝動』こそ人間の本心だと見せつけられた。真弓と淳子の友情がホンモノだったことが救い。観覧車『ハーバー・アイ』が夜は美しく昼は違う顔をみせるのが印象的。(50代女性)

高台にある高級住宅地で家の主が何者かに殴り殺される事件が起きます。犯人は誰なのか最終回まで分からず毎回目が離せません。主人公はその隣の家に引っ越してきた主婦(鈴木京香)で、夢の高級住宅地に住むことがかなったのに、娘の中学事件をきっかけに家庭が崩壊していきます。周りからうらやましがられる裕福な家庭においても何かしら曽田からは見えない問題がるものなのかもしれないと思わされるドラマでした。(40代女性)

湊かなえさんが原作のドラマで、最後までハラハラドキドキの展開に毎回見逃せない作品でした。まだ10代の杉咲花さんと中川大志さんが出演しており、二人が織りなす芝居は本当に素晴らしくて、もちろん主人公を演じた鈴木京香さんの演技も見ごたえがあり、何度でも見たいドラマです。(30代女性)

凄く怖いというかドキドキさせられるドラマです。誰が犯人なのか。失踪した次男なのか。隣の芝生は青く見える、と言うけれど各々家庭にはそれぞれ悩みと問題があって、それを表に出さないからよく見えるだけで。毎回AIさんの主題歌も恐怖を余計に引き立てられました。(30代女性)

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