寒い冬を乗り越えるセラミックヒーター
寒い冬キャンプ対策として、薪ストーブ、石油・灯油ストーブはちょっとハードルが高いと感じている方にセラミックヒーターをおススメします。
使用上の注意、電気量その他のストーブとのメリットデメリットを見ていきましょう。
就寝時の扱い
就寝時は寝返りやそれに伴い、ものが倒れるなど注意が必要です。
セラミックヒーターは直接炎が見えないため、石油・灯油ストーブ、薪ストーブよりも安全衛生が高いと思われますが、セラミックヒーターでも発熱部に長時間接触すると発火の危険があります。
就寝時に不意に寝具や、燃えやすいものが触れてしまうと火災に繋がりますので、就寝時は可燃物から離して設置する、または消化してから就寝します。
ものが燃えるには3つの要素があり、これらが揃うと“発火”します
- 燃焼物 いわゆる燃えるものです
- 酸素 空気中に含まれる酸素です。
- 熱 ここがポイント!必ずしも炎ではなくても“高温になるもの”です
発火温度:周りに火種がなくとも自然に発火する温度の時に発火温度といいます。発火温度は260~416℃【参考】消防庁消防大学校消防研究センター
発熱部の温度が発火温度に達していなくても、長時間触れることで発火温度になることがあります。
必要な電気量
セラミックヒーターの電気代は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの単価」で計算できます
たいがいのモデルが強モードと弱モードがあり、強モードで1200w弱モードで650w前後です。
気温や使用状況に応じて切り替えて適切に使いましょう。
キャンプ場のAC電源は700w~1000Wのところが多く強モードでは使用できない場合が多いです。
弱モードでの使用を基本と考えましょう。
石油・灯油ストーブと比較した際のメリット・デメリット
セラミックヒーターが石油・灯油ストーブに勝るメリット
メリット
- 燃料の運搬 石油・灯油ストーブはポリタンクに入れた灯油を運ばなければいけませんが、セラミックヒーターは電源さえあればどこでも使用できます。
- 安全性 炎の力を必要としないセラミックヒーターは一酸化炭素中毒の心配がありません。熱による火災の心配があるので就寝時は消火しますが、テント内でも安心して使用できます。
セラミックヒーターが石油・灯油ストーブに劣る点
デメリット
- 暖かさ スポット的に暖める能力に優れているため、テント全体を温めようとすると時間がかかってしまいます。サイズの大きなタイプもありますが、持ち運びが大変です。
- 非電源サイトでの使用 電気の力で熱を発生するので電源サイトでないと実質使用できません。またポータブル電源では使用可能電力量が高出力でも700w、普及モデルだと400wが多いので使用できません。加えてポータブル電源は低温環境では十分に電力供給出来なくなることも覚えておきましょう。
薪ストーブと比較した際のメリット・デメリット
薪ストーブと比較した際のメリット・デメリット
セラミックヒーターが薪ストーブに勝るメリット
メリット
- 点火消火が容易 スイッチ1つで点火消火ができます。種火を作って風を送って。火種がなくなるのを待つ必要はありません。
- 設置が簡単 車から運んでコンセントを差すだけで完了です。
セラミックヒーターが薪ストーブに劣る点
デメリット
- 最大出力で使用できない場合が多い キャンプ場の電源が700w~1000w程度なのに対しセラミックヒーターの強モードは1200w戦後が多いので、実質使用できるのは弱モード650w前後しか使えません。
- 雰囲気が楽しめない 仕方ありませんが雰囲気はありません。良くも悪くも音も臭いもせず家電製品を持ち込んでる感が否めません
セラミックヒーターの徹底比較
サイズ幅×奥行×高さcm | 消費電力 | 本体重量(kg) | 価格 | 特徴 | |
<山善> 人体感知センサー付DSF-VL084(W) | 27.6×14×41.7 | (50/60Hz):800/700W | 2.5 | ¥8.100 | 人、室温センサーで無駄のない運転。 最大出力800wで電源サイトでの使用も安心 |
アイリスオーヤマPCH-125D-W | 24×11.1×34.1 | 50Hz:1200W/60Hz:1100W | 2.1 | ¥4.532 | 出力1000w以上の表記ですが600wとの2段階で使用可能。操作はダイヤル式で直感的 |
山善暖炉型ヒーターYDH-M10 | 42.5×24×49 | 1000W | 6.7kg | \7.980 | 弱モードで500wなので安心して使えます。重さはありますが、暖炉のギミックが雰囲気を作り上げてくれます |
山善 人体感知センサー付セラミックヒーター
サイズ幅27.6×奥行14×高さ41.7cm
消費電力(50/60Hz):800/700W
本体重量(kg):2.5
スイッチONですぐに温風が出る速暖タイプ。
内蔵センサーで室内温度を感知して、暖房/停止を自動制御。温度を快適に調整
設定温度を4段階に切り替えられます(目安:16度・20度・24度・28度)
アイリスオーヤマ セラミックファンヒーター 人感センサー付 (1200W/600W 2段階切替) ホワイト PCH-125D-W
サイズ:幅約24×奥行約11.1×高さ約34.1㎝
50Hz:1200W/60Hz:1100W
本体重量(kg):2.1
強モードは1200Wですが弱モードは600Wとの2段階なので電源サイト出の使用が可能です。
使用状況に応じて、自動運転と連続運転の切り替えができます。切り替えはダイヤルでの選択式なので直感的に操作できます。
山善(YAMAZEN) 暖炉型ヒーター (500/1000W) YDH-M10(B)
サイズ幅42.5×奥行24×高さ49cm
消費電力:1000W(50Hz/60Hz)
重量6.7kg
運転切替:500/1000W
最大出力が1000wなのでギリギリ電源サイトで使用可能、弱モードであれば心置きなく使用できます。
重さはありますが暖炉がデザインされた造形が雰囲気満点で、薪の造形は炎の揺らめきがライトによりリアルに演出されます。
実際に暖炉を使用しているかのような雰囲気を得られ、家電製品っぽさが少なくなります。ヒーターを使用しなくても楽しめるのもポイント。