冬キャンプでは寒さ対策のためにスクリーンタープを使用するのが一般的ですが、解放感、自然との一体感をより深めるためにヘキサタープを使ってみてはいかがでしょうか。
今回は冬キャンプでヘキサタープを使うときのポイントと、オススメのタープを紹介していきます。
この記事でわかること
・キャンプにおすすめのヘキサタープがわかる
・ヘキサタープの重要性がわかる
本記事の内容
ヘキサタープってどんなタープ?
キャンプで使われるタープには様々な種類がありますが、今回注目するのが「ヘキサタープ」です。
ヘキサタープとは、その名の通り設営した際の形状が六角形(ヘキサゴン)になるタープのことです。
ヘキサタープの形状は正確な六角形ではなく、張った時の長辺部分が美しい曲線を描くのが特徴です。
この曲線のおかげで、タープ内への出入りがしやすくなっています。
また、ヘキサタープは影になる場所と日差しが入る場所のバランスが絶妙なので日陰で涼みながらも、ほどよく日差しを感じられるので居心地抜群です。
キャンプ初心者が最初に購入するタープとしてもおすすめできます。
設営のしやすさや使い勝手の良さは、ヘキサタープならではの魅力と言えるでしょう。
冬キャンプでヘキサタープを使うメリット
冬のキャンプでは室温が保てるスクリーンタープが人気ですが、実はヘキサタープにも魅力がたくさんあります。
ヘキサタープは開放的な構造上、内部が寒くなりがちなので防寒対策は必須です。
しかし、裏を返せば、その開放感こそがヘキサタープ最大の魅力でもあります。
スクリーンタープと比べると、ヘキサタープは周囲の自然との一体感がダイレクトに感じられます。
まるで自然の中に溶け込んでいるかのような、特別な体験ができるでしょう。
また、ヘキサタープはストーブを使うときに換気が必要ない点も大きなメリットです。
冬キャンプでヘキサタープを使う上での注意点
ヘキサタープを冬キャンプで使用する際は、いくつか注意点があります。
まず、防寒対策として冬キャンプに適した服装選びが大切です。
効果的な防寒着の選び方や重ね着のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
https://overdrive-movie.jp/blogs/blog/minus15/
ヘキサタープは、換気を気にせず灯油ストーブや薪ストーブを自由に使えます。
ただし、テント内でストーブを使うのは絶対にNGです。
冬キャンプでのストーブ選びや安全な使い方については、こちらの記事が参考になります。
https://overdrive-movie.jp/blogs/blog/stove/
冬キャンプ用ヘキサタープの選び方
冬キャンプ用のヘキサタープ選びで重要なポイントは、素材、サイズ感、耐水性の3つです。
素材
ヘキサタープの素材は大きく分けて、ポリエステルとコットン、どちらも使用したポリコットンの3種類あります。
ポリエステルは軽量で扱いやすく、風雪に強いのが特徴で初心者にもおすすめの素材です。
一方、コットンは難燃性や遮光性に優れ、見た目も高級感があります。
焚き火の使用を考えている方は、コットン素材またはポリコットンを選ぶのが賢明でしょう。
サイズ感
ヘキサタープのサイズは、使用人数と目的に合わせて選ぶのがポイントです。
大人2〜3人での使用なら、320cm×420cm程度のコンパクトサイズ、4人以上の場合は、ゆとりを持って420cm×520cm以上の大きめサイズを選びましょう。
耐水性
冬キャンプでは、雪や雨に見舞われることも想定しておかなければなりません。
その際に目安となるのがヘキサタープの耐水圧です。
耐水圧が1000mm以上あれば、急な雪や雨のときにも安心です。
長く使えるヘキサタープを選ぶなら、耐水圧の高い商品を選びましょう。
ヘキサタープ おすすめ10選
それではここからは、おすすめのヘキサタープを厳選して10商品紹介していきます。
DOD(ディーオーディー) いつかのタープ
出典:Amazon
素材 | ポリエステル |
使用サイズ奥行×幅×高さ | 410×420×230㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 14×67×14㎝ |
重さ | 約5.2kg |
耐水圧 | 2000㎜ |
扱いやすいポリエステル素材を使用しているのが、「DODいつかのタープ」です。
紫外線や風雪に強く、軽量なのでキャンプ初心者におすすめのタープになっています。
設営時には、どのロープをどこに使うのかひと目で分かるように、自在金具の色分けがされているのもポイントです。
メインポールには黒、張り綱にはシルバーと色で区別できるので迷う心配がありません。
さらに、延長ロープが付属しているので、慣れてきたらタープの張り方をアレンジするのも楽しみとなります。
ポールとポールの間にロープを通せば、ランタンを吊るせるので、飾り付けして"映え"を狙うのもおすすめです。
延長ロープの接続はバックルで行うので、難しいロープワークの知識は不要です。
確実に操作できるので、結び方を間違えてほどけてしまう心配もありません。
一通りのアイテムが揃っていることと、ランタンを吊るす延長ベルトが便利です。
収納袋も1つにまとまるので、管理がしやすい製品です。
ColaPuente(コラプエンテ) タープ ヘキサ
出典:Amazon
素材 | ポリエステル+ポリウレタンコーティング |
使用サイズ奥行×幅 | 400×300㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 21×21×30㎝ |
重さ | 1.8㎏ |
耐水圧 | 2000㎜ |
ColaPuente(コラプエンテ)のタープ ヘキサは、アレンジ自在な設営が魅力のヘキサタープです。
ポールと四隅の間、四隅同士の間に計6か所のグロメット(穴)によってポールの長さが調整でき、出入りのしやすさや日陰の範囲を自由に変えられます。
注意点として、このタープにはポールが付属していないので別途購入する必要があります。
すでにタープをお持ちの方なら、手持ちのポールを流用するのもよいでしょう。
付属のペグはスチール製なのも嬉しいポイントです。
一般的なアルミ製ペグは曲がりやすいですが、頑丈なスチール製なら買い替える必要がありません。
スチールペグでありながら重量は1.8kgと軽量で、冬キャンプで荷物が多くなりがちな季節にもぴったりです。
実際に使用した方の口コミは、「ペグがしっかりしており、カラーもイメージ通りのブラック。幕体の縫製も値段の割にしっかりしている」と高評価が目立ちます。
日本のメーカーだから品質面で安心感があるというのも、選ぶ際の決め手になるでしょう。
ハンモックのフライとしても、ソロキャンプにも十分な広さがあるので、無駄に大きなタープは不要という方にこそ、ぜひ使ってほしい一品です。
Soomloomヘキサタープ4.2mx4.1mポリコットンTC
出典:Amazon
素材 | コットン35%+ポリエステル65% |
使用サイズ奥行×幅 | 420×410㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 16×16×36㎝ |
重さ | 3.8㎏ |
耐水圧 | 350㎜ |
Soomloomのヘキサタープは、コットン(綿)を35%含むポリコットン素材を使用したタープです。
ポリコットンは、ポリエステルの長所である風雪への強さ、シワになりにくさ、速乾性の高さと、コットンの持つ風合いの良さ、通気性、吸湿性のいいとこ取りをした素材です。
完全に火の粉は防げませんが、他の素材と比べて焚き火の近くでも安心して使えます。
コットンは遮光性が高いので、日差しを効率的にカットしてくれます。
日陰ができると冬は寒くなるイメージですが、実は冬の紫外線は意外と強力です。
雪の照り返しで知らず知らずのうちに日焼けしてしまうこともあるので、日差しをしっかりブロックできると安心です。
耐水圧は350mmとやや心もとない数値ですが、一般的な傘の耐水圧が450mm程度なので、通常の雨程度なら問題なく弾いてくれます。
価格は以前のレビューよりも少し上がっているようですが、それでもこのクオリティなら大満足の一品です。
流行りのタンカラーを採用しているので、カッコいい系のテントにもかわいい系のテントにもマッチします。
ポリコットンのタープはピンと張ったときの美しいフォルムが魅力的ですが、こちらのタープはまさに見た目と実用性の高さを兼ね備えたおすすめの製品です。
BUNDOK(バンドック) ミニ ヘキサゴン タープ
出典:Amazon
素材 | ポリエステル |
使用サイズ奥行×幅×高さ | 320×420×210㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 11×11×73㎝ |
重さ | 2.32㎏ |
耐水圧 | 1000㎜ |
初心者にうれしい価格帯の商品を多数展開するバンドックから発売されているのが、こちらのミニ ヘキサゴン タープです。
扱いやすいポリエステル素材を使用し、飽きの来ないオーソドックスな配色が魅力の気軽に使えるタープです。
ただし、メーカーの発表によると撥水性は永久的ではないとのことなので、天気の悪い日のキャンプは避けるか、使用後に撥水スプレーを吹きかけるなどのメンテナンスは欠かせません。
もし撥水力が落ちてきたら、夏のキャンプやレジャーの日よけとして割り切って使うのもよいでしょう。
奥行きがやや短めなので、大人2人と小さな子ども2人での使用がちょうどよく、テーブルを置かずに使えば、大人4人でもギリギリ使用可能です。
キャンプ初心者の口コミによると、「毎週キャンプに行くわけではないので、この価格とクオリティで十分」とのこと。
ロープの結び方などにもコツがあるので、YouTubeなどを参考にしっかりと下調べをしておくことが大切です。
慣れないうちは時間がかかるものですが、回数を重ねるごとに上達します。
SoomloomタープAdranus4.2mx5.4m ポリコットンTC
出典:Amazon
素材 | コットン35%+ポリエステル65% |
使用サイズ奥行×幅 | 420 ×520㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 22×22×42㎝ |
重さ | 4.2㎏ |
耐水圧 | 350㎜ |
先ほどご紹介したSoomloomのヘキサタープのサイズアップバージョンが、このAdranus 4.2m x 5.4mモデルです。
大人4人がゆったりと過ごせる広々としたスペースが魅力でパパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてお子さん1人という3世代でのキャンプにもぴったりのサイズ感です。
4人家族での使用時には、ヘキサタープの自由度の高さと520cmという幅の広さを活かした設営方法もおすすめ。
片側を地面に直接打ち込むことで、風を防ぎつつプライベート空間を確保できます。
ただしその際は、別途2本のポールを買い足す必要があります。
一般的にTC素材(ポリコットン)のタープは高価なものが多いですが、Soomloomのタープは素材、縫製、デザイン、価格のすべてにおいて高いクオリティを維持しています。
中国のメーカーという点で不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際に使ってみると品質に問題はなく、むしろ別のサイズも欲しくなるほど大満足できる商品です。
広々としたスペースでゆったりとキャンプを楽しみたい方、3世代でのファミリーキャンプを計画されている方におすすめのタープです。
DOD(ディーオーディー) ヘーキサタープポリコットンTC TT5-582-TN
出典:Amazon
素材 | コットン35%+ポリエステル65% |
使用サイズ奥行×幅×高さ | 420×420㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 14×55×14㎝ |
重さ | 3㎏ |
耐水圧 | 350㎜ |
こちらは、はじめに紹介したDODのタープのサイズアップバージョンです。
家族4人がゆったりと過ごせる十分な広さを確保しています。
ポリコットン素材の特性上、重量が重くなりがちなのが玉に瑕ですが、燃えにくい素材なので焚き火をする際も安心です。
実際に使用された方の感想を見ても、「焚き火に適したタープを探していて購入に至った」とのこと。
ポールは付属していないので別途購入が必要ですが、ロープと自在金具は付いています。
キャプテンスタッグヘキサタープセットM-3155
出典:Amazon
素材 | ナイロン |
使用サイズ奥行×幅 | 400×420㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 14×14×70㎝ |
重さ | 3.4㎏ |
耐水圧 | 記述なし |
キャプテンスタッグヘキサタープセットM-3155は、キャンプ初心者にもおすすめの製品です。
価格と品質のバランスが良く、手頃な価格でありながら高品質な製品を提供しています。
広々としており、大人4人に子供2人が加わっても十分なスペースがあるので、家族でのキャンプにも最適です。
別売りのポールを追加することで、タープの使い方の幅が広がります。
より広いリビングスペースを作ることができるので、アレンジ次第で多彩な活用が可能です。
縫い目には防水処理が施されているため、多少の雨なら問題ありません。
収納袋は少し大きめに作られているので、タープを雑に畳んでも問題なく収納できます。
水滴が内側に付着することはありますが、コストパフォーマンスを考えれば十分な性能を発揮してくれるでしょう。
標準装備のポールは2本のみなので、追加購入することでさらに使い方の幅が広がります。
キャプテンスタッグヘキサタープセットM-3155は、初心者からベテランまで幅広く満足できる製品といえます。
TIANBOLANG タープ TC TARP
出典:Amazon
素材 | コットン35%+ポリエステル65% |
使用サイズ奥行×幅 | 320×295㎝ |
収納サイズ奥行×幅 | 13×13×35㎝ |
重さ | 1.5㎏ |
耐水圧 | 記述なし |
TIANBOLANG タープ TC TARPは、焚き火も安心して使える優れたポリコットン製のタープです。
3人家族や夫婦2人でのキャンプにぴったりのサイズ感で、これまで紹介した商品の中では少し小さめとなっています。
耐水圧に関する記述はありませんが、素材構成から判断すると傘と同程度の耐水性を持っていると推測されます。
グレー系のポリコットンタープを探していた方にとって、このタープは非常に満足度の高い製品です。
黒やベージュ系は他のタープと被りがちで嫌だという理由で、このグレー系のタープを選んだ方もいるようです。
クイックキャンプのレクタタープを買い逃してしまった方にとっても、良い選択肢となるでしょう。
ソロキャンプでのタープ泊に丁度良い使いやすいサイズで、アレンジも豊富なヘキサタープとなっています。
TIANBOLANG タープ TC TARPは、様々なキャンプシーンで活躍してくれる優秀な製品です。
FIELDOOR ヘキサ タープ Mサイズ
出典:Amazon
素材 | ポリエステル |
使用サイズ奥行×幅×高さ | 440×470×240㎝ |
収納サイズ奥行×幅×高さ | 75×15×15㎝ |
重さ | 2㎏ |
耐水圧 | 2000mm |
FIELDOOR ヘキサ タープ Mサイズは、大人4人でゆったりと使用でき、さらに子供2人を加えても十分な広さを確保できる優れた製品です。
このサイズは、子供2人が高学年になっても長く使えます。
ボルドーという色味は一見派手に見えるかもしれませんが、キャンプ場で目立つことによるメリットもあります。
様々なテントやタープが立ち並ぶ中、自分のサイトを見失ってしまうことは珍しくありません。
そんな時、他とは違う色のタープがあれば、大人はもちろん、子供も迷子になりにくく、自分のサイトにスムーズに戻れます。
近年のヘキサタープは、細長くて小さいデザインが多く、見た目は良いものの、屋根としての機能には疑問を感じる商品が少なくありません。
しかし、このFIELDOOR ヘキサ タープ Mサイズは、サイズと形状が理想的と高い人気があります。
生地の厚さは、OGAWAなどの製品と比べると若干薄いですが、必要十分な品質を備えています。
昼間は適度な日陰を作ってくれ、夜間は裏面のシルバーコーティングがランタンの明かりを反射して、とても明るく快適に使用できます。
FIELDOOR ヘキサ タープ Mサイズは、家族や友人とのキャンプを存分に楽しめる、優れた製品だと言えるでしょう。
Spitze Forge 防水タープ 天幕 シェード テント タープ
出典:Amazon
素材 | オックスフォード生地 |
使用サイズ奥行×幅 | 400×300㎝ |
収納サイズ奥行×幅 | 25×25×35㎝ |
重さ | 記述なし |
耐水圧 | 3000㎜ |
Spitze Forge 防水タープは、お求めやすい価格でS、M、Lの3つのサイズが用意されており、利用人数や家族構成に合わせて選べます。
今回ご紹介するMサイズは、たて長のデザインが特徴で、設営時にテントを中に入れることで、雪や雨を防ぎ、放射冷却にも対応できます。
ただし、この場合はタープを先に設営すると行動しやすくなります。
タープの生地には、あまり聞きなれないオックスフォードが使用されています。
オックスフォードとは、たて糸とよこ糸を2本ずつ交互に交差させた平織り(斜子織"ななこおり")のことで、引き裂き強度や耐久性に優れています。
そのため、テントの床部分など擦れることが想定される場所に使われることが多いです。
オックスフォードの特性上、生地はしわになりやすいですが、使い込んでいくうちにそれが風合いとなり、キャンプの経験とともに思い出も織り込まれていくのが楽しみの一つです。
たまにキャンプなどのアウトドアに出かける程度の方にも、十分に活用いただけるでしょう。
色合いやワンポイントのマークも魅力的で、所有する喜びを感じられる製品です。
タープ全般は以下の記事をご覧ください
https://overdrive-movie.jp/blogs/blog/family-tarp/
まとめ
冬キャンプを存分に楽しむなら、ヘキサタープを検討してみてはいかがでしょうか。
自然との一体感を味わいながら、焚き火を楽しめるのは魅力的です。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりのヘキサタープを見つけてください!