寒い冬を乗り越える薪ストーブ
薪ストーブは遠赤外線の効果で芯から体を温めてくれます。
火力が強いので暖を取るのはもちろん、調理もできます。おでんに熱燗なんて良いですね。
薪ストーブがあると冬キャンプはどう変わる?
では薪ストーブがあると冬キャンプはどう変わるのでしょうか?
使用上の注意点、必要な薪の量から見ていきましょう。
就寝時の扱い
起きて活動している時は意識的にテントの入り口を開けて喚起をして使用しますが、就寝時にはついドアを閉めてしまいます。
絶対にダメです。
就寝時は消火を確認して(熾火(炎があらずに燃えている状態)もダメです)から寝るようにします。
テントに備わっているベンチレーションシステムでは不十分です
なぜなら、ベンチレーションシステムは、結露の防止が主な目的で、薪ストーブのような大量に酸素を取り込み、一酸化炭素を発生させるものの使用を前提としていないからです。
能力として不足しています。
一酸化炭素は無色透明で臭いもしません。
中毒の初期症状は眠気です。
お酒が入ると余計に判断が付きにくくなります。
どうしてもという場合は入口ドアを半分開けておくなど、寒さを多少我慢するくらいの心づもりで使用しましょう。
一酸化炭素チェッカーは必携です。
一酸化炭素チェッカーはデジタル表示と、大きな音(80dB前後)で危険を知らせてくれます。
価格は2000円ほどで、保険と思えばどうということのないお値段です。
それを補って余りある恩恵を薪ストーブは与えてくれます。
必要な薪の量
1泊で使用する薪の量は午前中チェックイン、午前中チェックアウトで約24㎏。
一般的に売られている束の薪で4束ほどです。
これは火付きは悪いけれど、燃費の良い広葉樹の場合です。初心者に扱いやすい針葉樹であれば1.5倍は見ておきましょう。
石油・灯油ストーブと比較した際のメリット・デメリット
薪ストーブが石油・灯油ストーブに勝るメリット
暖かさ
薪を燃やすことで得られる温かさは、芯に灯油を染み込ませて燃やすのとは比較になりません。
それでいてじんわりと芯から暖まる感覚は、ほかの暖房器具では味わえないものです。
おじいちゃんがよく言う薪で炊いた風呂は柔らかいというのに近いと思います。
広い加熱面積で料理の幅が広がる
石油・灯油ストーブストーブにくらべ、調理可能の面積が広いです
広い加熱面積を使って3~4つの料理を一度に作れ、熱燗などを楽しめます。
おつまみに鍋やおでんをグツグツ。
しめは高火力を活かしてスキレットでチャーハン。
いや、朝食の雑炊も様にも、煮込みラーメンがいい。
体の中から温まりますよ。
薪ストーブが石油・灯油ストーブにを劣る点
点火消化がワンアクションではない
石油・灯油ストーブが点火スイッチ、消火ボタンを押すだけで行えるのに対して、薪ストーブはスイッチ一つというわけにはいきません。
焚き付けを作って火をつけて少しずつ火を大きくする。消化もしっかり確認しないと火種が残り思わぬ危険性があります。
設置にコツがいる
本体の組み立てから煙突の設置まで、初見ではなかなか難しいです。
テントも煙突をインサートできる物を選ぶ必要があります。本番前に一度組み立ててみましょう。
セラミックヒーターと比較した際のメリット・デメリット
薪ストーブがセラミックヒーターに勝るメリット
モデルによっては調理に使用できる
その火力を活かして焼き物はもちろん、煮炊きもできます。中型以上であれば複数同時調理も可能です。
電源がなくても使用できる
テント内で使用する場合は煙突を外に出す必要がありますが、電源を必要としないので電源サイトではなくても使えます。
電気部品がないので多少の雪でも平気です。雪の降る中薪ストーブを囲んで談笑は時間を忘れさせてくれます。
ただテント内で使用する場合は、煙突を出しても構造上すき間があるので、一酸化炭素が漏れてきます、その点には十分に注意が必要。一酸化炭素チェッカーは必須です。
薪ストーブがセラミックヒーターにを劣る点
主な点は石油ストーブと変わりません。
点火消化がワンアクションではない
セラミックヒーターが電源スイッチだけで操作が行えるのに対して、薪ストーブはスイッチ一つというわけにはいきません。
焚き付けを作って火をつけて少しずつ火を大きくする。消化もしっかり確認しないと火種が残り思わぬ危険性があります。
設置にコツがいる
セラミックヒーターは軽く、置くだけですぐに使えます。
薪ストーブは本体の組み立てから煙突の設置まで、初見ではなかなか難しいです。
テントも煙突をインサートできる物を選ぶ必要があります。本番前に一度組み立ててみましょう。
石油・灯油・薪ストーブ共通の注意点
一酸化炭素中毒を避けること
薪ストーブや石油・灯油ストーブの最大の欠点がここです。
火傷以外に危険性の少ないセラミックヒーターに対して、一酸化炭素中毒という静かに忍び寄る危険を持つ薪ストーブ・石油・灯油ストーブはリスクを把握した上で対策を考えた上で使うようにしましょう。
薪ストーブの徹底比較
サイズ幅×奥行×高さ㎜ | 収納サイズ幅×奥行×高さ㎜ | 重さ | 価格 | 特徴 | |
キャプテンスタッグBBQ KAMADO | (ハイ)600×510×1070・1415・177(ロー)470×360×830・1180・1530 | 80×270×265 | 約10㎏ | ¥22,800 | ロー、ハイ両スタイルに対応。大きな窓で炎が見える |
ジーストーブ | 420× 420×2400 | 420 × 330×240 | 9.4kg | ¥47,828 | 暖を取る事に特化。保温棚は収納時持ち手になるシンプル構造 |
ホンマ製作所 黒耐熱窓付時計型薪ストーブ | 400×600×400 | 展開寸法と同じ | 6.7kg | ¥15,581 | 上部に大小2つの開口部があり、直火調理が可能。料理を楽しみたい方におススメ |
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ストーブ BBQ KAMADO かまど
- 組立サイズ
-
(約)ハイ/幅600×奥行510×高さ1070・1415・1770mm、
ロー/幅470×奥行360×高さ830・1180・1530mm - 収納サイズ
-
(約)幅480×奥行270×高さ265mm
- 重量
-
(約)10kg
大きな窓で薪が燃えるところをじっくり眺められます。
ロースタイル、ハイスタイル両方に対応していますが、設置時に決めておいて火が付いてからは決して変更しないでください。
重さも約10㎏と男性であれば問題なく運べます。
ジーストーブ(G-Stove) Heat View 本体セット
- 組立サイズ
-
2400mm × 420mm × 420mm(煙突、脚を含む)
- 収納サイズ
-
240mm × 420mm × 330mm
- 重量
-
(約)9.4kg
熱変形、錆びに強いステンレス製です。
収納時には煙突が全て本体に収まるコンパクト設計、持ち手になる部分は使用時に展開し温めておきたいものを置いておくことができます。
天板での調理はできますが、燃焼力を強化するためにあえてオーブン機能はついていません。
ホンマ製作所 黒耐熱窓付時計型薪ストーブ
サイズ:幅400×奥行600×高さ400mm
重量:6.7kg
折りたたみ機能はありません。このままのTha薪ストーブです。
降りたたむことはできませんが、6.7㎏と比較的軽いので持ち運びに苦労はしません。
調理もしやすく前後に開口部があり、丸い調理器具を使うことで“直火調理”ができます。
奥の大きな開口はリングにより大きさを変えることができ、羽釜ご飯も可能です。是非ともチャレンジしてみてください。