今日のプレイリスト#41「Fire Fall (ファイアフォール)」

今日のプレイリスト#41「Fire Fall (ファイアフォール)」

今日のプレイリスト。41回目の今回は「Fire Fall (ファイアフォール)」です。


下北沢で行きつけにしているレコード屋さん「フラッシュ・ディスク・ランチ」で購入しました。


このお店は、私が世田谷に住み始めて間もないころからずっと通っているレコード屋で、お店がある限り有効なポイントカードは、50スタンプ貯まると15,000円以下のレコードを何枚買っても半額というやばいシステムが人気のお店です。


アメリカン・ロックの風雲児、ファイアフォール:栄光と挫折、そして不屈の魂

70年代、アメリカン・ロックシーンに彗星のごとく現れたファイアフォール。フライング・ブリトー・ブラザーズのリック・ロバーツと、ゼファーのジョック・バートリーという二人の鬼才が、1974年、コロラドの自由な風土の中でバンドを結成しました。彼らの奏でるカントリーロックは、都会的な洗練と土臭い温かさを兼ね備え、瞬く間に多くの音楽ファンの心を掴みました。

全米を席巻した名曲たち

彼らのセカンドシングル「You Are the Woman」は、1976年のビルボードHot 100で9位を記録。哀愁漂うメロディと美しいハーモニーは、今もなお多くのリスナーを魅了し続けています。さらに、「Just Remember I Love You」「Strange Way」など、数々のヒット曲を世に送り出し、70年代後半の音楽シーンを彩りました。ライブでは、リック・ロバーツの温かく包み込むようなボーカルと、ジョック・バートリーの情感あふれるギタープレイが観客を魅了し、その人気は全米へと広がっていきました。

成功の裏に潜む影

しかし、その輝かしい成功の裏には、メンバー間の不和やマネジメントとのトラブルなど、様々な困難が待ち受けていました。2012年のリック・ロバーツのインタビューでは、当時の過酷なツアー生活や、メンバー間の音楽性の違い、そしてレコード会社との契約問題など、バンドが抱えていた苦悩が赤裸々に語られています。これらの問題が積み重なり、ファイアフォールは徐々にその勢いを失っていくことになります。

再起への道

度重なるメンバーチェンジやレーベルとの契約終了など、ファイアフォールは苦難の道を歩むことになりました。しかし、彼らの音楽への情熱は決して衰えることはありませんでした。1982年、ジョック・バートリーを中心に新たなラインナップで再始動。アルバム「Break of Dawn」をリリースし、再び音楽シーンへの返り咲きを目指します。その後も精力的に活動を続け、2020年には実に20年ぶりとなるアルバム「Comet」を発表。円熟味を増した彼らのサウンドは、往年のファンのみならず、新たなリスナー層からも高い評価を受けました。

伝説は未来へ

2015年には、コロラド音楽の殿堂入りを果たし、その功績が称えられました。メンバーの脱退や病気など、様々な試練を乗り越え、ファイアフォールは今もなお進化し続けています。彼らの音楽は、時代を超えて愛され、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

ファイアフォールは、アメリカン・ロック史に燦然と輝く、不屈の魂を持ったバンドです。彼らの物語は、音楽の力、そして夢を追いかけることの素晴らしさを私たちに教えてくれます。

 

WAITER-Uではキャンプのみならず、音楽、本、映画もセレクトしています。

Spotifyでプレイリストも作ってますので、よかったらキャンプに行く車の中ででも聴いてみてください。

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