はい、みなさん、こんにちは。下北沢でキャンプ場のようなカフェを経営しているWAITER-Uのつくいです。今日は、キャンプで料理をする際の「あるある」な悩みを解決する、とっておきの方法をお伝えします。
キャンプで料理、憧れますよね。でも、ぶっつけ本番だと、慣れない道具や環境で結構大変だったりしませんか? そこで、今日は、キャンプに行く前に、自宅でいつものキャンプ道具を使って一食作ってみることを提案したいと思います。
キャンプ道具、色々ありますよね。ケトル、メスティン、スキレット…。私は、メスティンで何でもやっちゃう人なんです。メスティンって何?という方もいるかもしれませんね。メスティンというのは、簡単に言うと飯盒のことです。もともと、トランギアというスウェーデンの会社が出しているものが「メスティン」と呼ばれていたらしいのですが、最近はダイソーなどからも安価なものが出ていますし、もちろん本家本元のトランギアのメスティンも、キャンプ道具屋さんに行けば必ず売っています。
メスティンは、元々はご飯を炊くための道具ではあるのですが、例えば、蓋を裏返しにして、その下に五徳付きのバーナーなどを置けば、簡易的なフライパンとしても使えますし、蒸し料理も得意ですし、煮込み料理もできます。まさに、何でもできる万能調理器具なんです。
ただ、いきなりキャンプで、ネットやYouTubeで見たレシピを初めて作ってみようとすると、キャンプというのは予想外のことがたくさん起きるので、なかなかうまくいかないことも多いんですよ。私もそうでした。 そこで、夕食のおつまみを一品、メスティンだけで作ってみる、というのを、平日の夜などにサクッと試しておくことをおすすめします。そうすれば、実際のキャンプでの調理が驚くほどスムーズに進みますよ。
じゃあ、具体的にどうやって使うの?何を作るのがおすすめ?という話になりますよね。私がよく作るメスティンレシピを2品ご紹介します。
1品目:簡単チーズフォンデュ
まず1品目は、チーズフォンデュです。と言っても、本格的なエメンタールチーズなどを溶かしてバゲットで食べるようなものではなく、比較的簡単にできる「チーズフォンデュ風」のお手軽レシピです。
用意するものは、雪印などから出ているカマンベールチーズ。ポイントは、カットしてあるタイプではなく、自分で切るタイプの紙に包まれたカマンベールチーズを買ってくることです。
メスティンにアルミホイルを敷き、カマンベールチーズを入れます。カマンベールチーズの上に十字に切り込みを入れ、アルミホイルで包みます。こうすることで、出来上がった時にチーズの上部がとろけて、ディップする口が広がるんです。
あとは、チーズにフォンデュしたら美味しそうなもの、例えば、シャウエッセンなどのソーセージ、アスパラガス、ベビーコーン、インゲンなどを一緒に入れます。メスティンの底から5mmくらいの高さまで水を張ります。
メスティンの蓋を閉めて火にかけます。固形燃料を使う場合は、14gのものが消えるまで。CB缶のバーナーを使う場合は、火力が強いので2、3分、長くても5分くらいで完成です。 中のチーズがとろけて、一緒に入れた野菜やソーセージが食べごろになり、おつまみにちょうどいい一品になります。全部メスティンにぶっこんで5分でできるので、本当に簡単。ぜひ一度試してみてください。
2品目:明太高菜ご飯
2品目は、お米一食分として、かなり満足感のあるメニュー、明太高菜ご飯です。これも簡単でよく作ります。 メスティンでご飯を炊くときって、必ずお米を浸水させなければいけないんですよ。キャンプに行くときは、お米を研ぐ手間を省くために、なるべく無洗米を使うのがおすすめです。
メスティンに無洗米1合を入れ、30分ほど浸水させます。こうすることで、ふっくらと美味しく炊き上がります。 家に帰ってきて、皿洗いなどの作業をする前に、お米を浸水させておけば、30分後には調理を開始できる状態になります。キャンプに行ったときも、テント設営などの作業を始める前に、テーブルだけ作ってお米を浸水させておくと、後の調理がスムーズに進みます。
30分浸水させたら、1合のお米に対して330ccの水を入れます。メスティンには、1合に対しての水量が書いてあるものもあるので、確認してみてください。 一般的なレシピでは、1合に対して200ccくらいの水と書いてあることが多いですが、私の経験上、200ccだとお米の芯が残りやすい気がするので、少し多めの330ccくらいがおすすめです。
水を入れたら、高菜をお米が見えなくなるくらいの量入れ、最後に明太子1本を真ん中に乗せます。 あとは火にかけるだけ。CB缶バーナーなら10分、固形燃料(14g)なら火が消えるまで(約14分)火にかけると、蓋の隙間から湯気が出てくるので、お米が炊けている合図です。
火から下ろしたら、タオルなどでくるんで10分ほど蒸らします。こうすることで、お米全体に熱が伝わり、美味しく仕上がります。 食べる直前に、バターを切れてるタイプのものを2個ほど乗せて溶かしながらいただきます。これも本当に簡単で美味しいので、ぜひ作ってみてください。
このレシピは、キャンプ用のバーナーだけでなく、ご家庭のコンロでも問題なく作れます。ぜひ一度、平日の夜などに試してみて、キャンプ本番でスムーズに調理を楽しんでください。
今日は、メスティンで作る簡単キャンプ飯レシピを2品ご紹介しました。 この番組では、これからもキャンプ初心者の方や、これからキャンプに行ってみたいなと思っている方に向けて、キャンプをもっと簡単に楽しむための情報や、キャンプに対する不安を解消するためのトピックをお届けしていきます。 それでは、また次回お楽しみに!
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