今日のプレイリスト。44回目の今回は「The Thad Jones/Mel Lewis Orchestra」です。
下北沢で行きつけにしているレコード屋さん「フラッシュ・ディスク・ランチ」で購入しました。
このお店は、私が世田谷に住み始めて間もないころからずっと通っているレコード屋で、お店がある限り有効なポイントカードは、50スタンプ貯まると15,000円以下のレコードを何枚買っても半額というやばいシステムが人気のお店です。
ジャズ界に革命を: サド・ジョーンズ/メル・ルイス ジャズ・オーケストラの軌跡
1965年、ニューヨークのジャズ界に彗星のごとく現れたサド・ジョーンズ/メル・ルイス ジャズ・オーケストラ。トランペッターのサド・ジョーンズとドラマーのメル・ルイスの二人が生み出したこのビッグバンドは、その革新的な音楽性と社会への影響で、ジャズの歴史に燦然と輝く足跡を残しました。
二人の巨匠が生んだ、唯一無二のサウンド
- サド・ジョーンズ: 音楽一家に生まれ、16歳からプロとして活躍したトランペットとコルネットのマルチプレイヤー。カウント・ベイシー・オーケストラでの経験を経て、メル・ルイスと出会い、革新的なビッグバンドを結成。
- メル・ルイス: 15歳からビッグバンドで活躍したベテランドラマー。ベニー・グッドマン楽団とのソ連ツアー経験を持つ彼が、ニューヨークでジョーンズと出会い、共に新たなジャズの歴史を刻む。
ルイスのルーズでありながら緻密なドラミングと、ジョーンズの独創的なアレンジが融合した彼らの音楽は、スウィング時代以降最も影響力のあるビッグバンドと称されます。
多様な才能が集結した革新的なビッグバンド
彼らのバンドには、時代を代表する数々の才能が集結しました。
- ビル・ベリー
- ビリー・ハーパー
- ボブ・ブルックマイヤー
- エディ・ダニエルス
- ジョージ・ムラーツ
- ジェローム・リチャードソン
- ジェリー・ダジオン
- ジミー・ネッパー
- ジョー・ファレル
- ジョン・ファディス
- マーヴィン・スタム
- ペッパー・アダムス
- クエンティン・ジャクソン
- リチャード・デイヴィス
- リチャード・ウィリアムス
- ローランド・ハナ
- スヌーキー・ヤング
多様なバックグラウンドを持つメンバーたちが、人種差別が根強い時代に結束し、音楽を通じて社会に大きなインパクトを与えました。
時代を超えて愛される名盤の数々
彼らの音楽は、グラミー賞受賞アルバム「Live in Munich」(1978)、「Monday Night Live at the Village Vanguard」(2009)など、数々の名盤として時代を超えて愛され続けています。
1978年にジョーンズがデンマークに移住した後も、バンドはメル・ルイス ジャズ・オーケストラ、そしてヴァンガード・ジャズ・オーケストラと名前を変え、今もなおニューヨークの名門ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」で毎週月曜日に演奏を続けています。
サド・ジョーンズ/メル・ルイス ジャズ・オーケストラは、その革新的な音楽性と社会への影響で、ジャズの歴史に大きな足跡を残しました。彼らの音楽は、これからも多くのジャズファンに愛され、ジャズの歴史を語り継ぐ上で欠かせない存在であり続けるでしょう。
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Spotifyでプレイリストも作ってますので、よかったらキャンプに行く車の中ででも聴いてみてください。