今日のプレイリスト#22「キャロル・キム」

今日のプレイリスト#22「キャロル・キム」

今日のプレイリスト。22回目の今回は「キャロル・キム」です。


キャロル・キム(本名:Hoàng Kim Hoa、1946年生まれ)は、ベトナムのAn Giang省Tân Châu出身で、1975年以前のサイゴンでその名を馳せた伝説的な歌手です。彼女の楽曲は、『Cái trâm em cài』、『Xa lộ không đèn』、『Sài Gòn』など、感情豊かで物語性が強いベトナム音楽を代表する作品として広く愛されています。これらの楽曲は、日本の演歌や歌謡曲と共通する感傷的でドラマティックな要素を持ち、異文化間の感情的なつながりを示しています。

早期の才能とキャリアの始まり

キムは11人兄弟の7番目の子として生まれ、幼い頃から芸術への強い情熱を持っていました。イスラム教徒の家庭で育ち、歌手としての道を志しましたが、当初は父親から反対されていました。しかし、彼女の才能と情熱が最終的に家族を説得し、彼女は音楽の道を歩むことを許されました。

ベトナムと国際の舞台での成功

1965年にはĐỗ Kim Bảngの『Bước chân chiều chủ nhật』を歌い、地元の歌手コンテストで第一位に輝きました。その後、1967年にサイゴンを訪れた際、『Moon River』を披露し、その素晴らしいパフォーマンスが音楽業界に彼女の名前を知らしめました。彼女の楽曲は、ベトナムだけでなく、在ベトナム米軍兵士にも愛されるようになりました。

日本の音楽との共鳴

キャロル・キムの楽曲は、その感傷的なメロディと心に響く歌詞で、日本の演歌や歌謡曲にも通じるものがあります。これは、恋愛、家族、郷愁といった普遍的なテーマを扱っている点で類似しており、両国間の音楽的な架け橋として機能しています。

現在と音楽遺産

1975年に家族と共に国を離れ、アメリカへ移住したキムは、その後も音楽への情熱を持続させ、2007年と2009年にはベトナムで感動的なカムバック公演を行いました。彼女の音楽旅行はベトナムの文化と音楽史において重要な一章を形成し、彼女の歌声がこれからも多くの心に響き続けることでしょう。



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Spotifyでプレイリストも作ってますので、よかったらキャンプに行く車の中ででも聴いてみてください。





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