ソロキャンプとファミリーキャンプを楽しむには?道具は兼用できる?
ソロキャンプもファミリーキャンプも好きという方も、どちらか一方を楽しんでいて、これから挑戦してみたいと考えている方に役に立ちそうなことをまとめてみました。
本記事は40代のソロキャンプ、ファミリーキャンプともに楽しんでおられる方に取材した内容となっております。
・ソロキャンプとファミリーキャンプで兼用できる道具がわかる
・ソロキャンプは自由を楽しむ
・ファミリーキャンプは家族の成長を楽しむ
本記事の内容
・ソロキャンプとファミリーキャンプの違い
・ソロキャンプは自由
ソロキャンプの一番の魅力は何と言ってもその自由さです。
いつ、どこに行く、何を持って行って何を置いていく。食べ物、アルコールは?行って現地で何をする?
全てが自己決定で自己責任です。失敗しても自分で対処、おいしいご飯が出来れば独り占め。満天の星空も。
決して寂しくはありません。とことん自分と向かい合いましょう。
・ファミリーキャンプは絆と子の成長
対してファミリーキャンプは回を重ねる毎に変化が見られます。
基本的にお盆休みにしか家族とのキャンプは行けないのですが(北国なので子供を連れてのキャンプは真夏しか行けません)前年の子供の様子を想い浮かべると、その成長に驚かされます。
テントを見て大はしゃぎだった初めてのキャンプから、ペグを打ちロープを張る。
【小人図鑑】に目覚め網を携え茂みに入ったが、虫が怖くなって一人で歩けなくなったことも。
(注【小人図鑑】:少年が自然の中に隠れている“小人”を探しに行くというメディアミックスのコンテンツ。10年程前に一大ブームとなりました)
前回のキャンプではホットサンドメーカーでカレーサンドを作ってくれました。
また家に居るときと変わらず調理は妻が行うのですが、バーナーの扱いや、包丁とは勝手の違うナイフでの野菜のカットなど、多少でも頼られる場面が出来あると嬉しくて、ちょっと得意になります。
テントを張るのは私が主導で動きます。五人用のテントなので一人で張ることは出来ないので引っ張ってもらったり支えてもらったりします。
リーダーシップを発揮したいところですが、必ずどこかで間違えます。子供も妻も間違えます。
けれど自然の中にいるからでしょうか、全てが笑って済ませられます。イライラは森や海が吸い取ってくれます。
・兼用できる道具
・ランタンなどの照明器具
強い光だと逆に影が多くなり、目が慣れず暗いところいつまでも暗いままです。
ランタンはメインとサブ、トイレに行く用のヘッドライトと3つ持つのが一般的です。
最低限の光があれば、暗い中でも見えるものが多い事に気が付き、ほんのりと照らす物しか持って行かなくなりました。
私の場合、メインランタンは知人の家で埃を被っていたのを見つけ、譲り受けました。煤を拭き取るだけで使えるようになりました。構造上壊れる要素の少ないものだと思うので一生大切にしたいと思います。
サブランタンはキャンドルランタンを使っています。
以前キャンプ場で隣になったライダーさんがこれ一つを明かりにしていて、その武骨さに惹かれ真似をして購入。
ただの蝋燭なので、照明としてはあまり機能しませんが、雰囲気は満点です。
ヘッドライトは両手があくので、暗闇で転倒して怪我をしたりすることを避けられます。サイトは雰囲気重視ですが、夜のトイレは両手が塞がっているととても不便なのでこちらを使います。
・タープ
雨除けに使っています。私はだいぶ北の方に住んでいますが、北国の夏は一瞬です。暑さから逃れていてはすぐに終わってしまいます。
強い日差しを思いきり受けたいのですが、雨が降ってしまうと何も出来なくなってしまいますのでタープを導入しました。
これで多少の雨であればテントのこもらず、むしろ雨音を楽しむ余裕も出来ました。
・チェア
リサイクルショップで見つけました。
座り心地は最高です。ただ、柔らかい地面だと脚が土に埋まるので、空き缶などを敷くと良いでしょう。
チェアとは別に地面に座れるようのマットもあると便利です。
ネットショッピングで二枚一組送料込み五百円程で売っていたので衝動買いしてしまいました。
ウレタンのおかげで地面の温度を緩和してくれますし、折り畳むと枕になります。
キャンプに行くと枕がないことでなかなか寝つけない事がありますが、これで解消されました。
・バーナー・クッカー
バーナーはコールマンの分離型がおすすめです。
私が使っているのは、Coleman HPX TABLE TOP STOVE Model 4020という古いモデルになりますが、現行品では、以下のバーナーになるかと思います。
キャンプを始めてすぐに買いました。当時は何もわからず、雰囲気重視で買ったことを覚えています。
分離型のメリットは料理のしやすさです。鍋をのっけても安定するのでおすすめです。
私の場合はもう1つストーブを併用していまして、以下のガソリンが使えるバーナーも使っています。
自転車で北海道縦断した時に前述したコールマンを持って行ったのですが、ガスが無くなりそうな度にホームセンターを探すことになり、
旅の目的の一つと言ってもよいほどに行動が制約されてしまいました。
そこで、ガソリンスタンドなら国道にいくらでもあると思い、レギュラーガソリンの使えるこちらを購入しました。
細かい火力調整は出来ませんが、ご飯炊きもコツをつかむと行うことができます。
こういったバーナーは、マルチフューエル式のバーナーと呼ばれます。火力調整ができない難点はありますが、冬でも安定して使えることから人気のモデルです。
燃料ボトルだけでも売っているので、予備用に追加することもできます。
クッカーとして飯盒を使っています。
これも雰囲気重視です。キャンプを始めた頃はインターネットはおろか専門誌も少なかったので全てが雰囲気で選んでいます
この飯盒もその一つ。使い込んでベコベコになっていますが壊れる様子がないのでまだまだ頑張ってもらいます。
お皿としてシェラカップも使っています。皿、コップ、お椀とマルチに使えるシェラカップで、食事は全てこれで済ませています。
持ち方にコツが必要ですが、これで飲むコーヒーは格別です。
・兼用できない道具
・テント
ファミリーキャンプではどうしてもテントが大きくなり一人で建てることが難しくなります。
ですが、キャンプ場に着いて最初に行う共同作業、力を合わせて建てればその後の一体感が一段と深まります。
・テーブル
ソロキャンプではテーブルを使わない“ジベタリアン”ですが、家族と行くときはテーブルが欲しくなります。
しかしファミリー用となるとどうしても大きくなってしまい、ソロでは使いにくくなってしまいます。
・イス(2~3人用)
二人掛けのイス
キャンプを始めた頃、一人ずつ座るより二人用を買った方が【安い】と思い二人掛けにしました。
たたみ寸法も薄くなるので積載にも困りませんが、これもソロには大き過ぎます。今は子供が占領しています。
・焚火台
キャンプと言えば焼肉、それが終わったら焚火だろうと購入。
しかしあくまでファミリーキャンプ用なので大き過ぎました。ソロ向けの物があったのでそちらを使っています。
・ファミリーキャンプにも挑戦しよう
ソロキャンプとファミリーキャンプの違いの所を読んで頂いた方は既にお気付きかもしれませんが、この二つは別物と考えた方が良いかもしれません。
ソロキャンプは言ってしまえば、五感が全て研ぎ澄まされ、自分と向き合う時間とも言えます。
対してファミリーキャンプは特に子供の成長をつぶさに感じる事の出来る“イベント”だと思います。
何もお父さんの力自慢をする必要はありません。
ペグの打ち方、少ない水で食器を洗う方法、火の熾し方、自然の中での遊び方。回を重ねる度、子供に出来る事任せられることが増え、変わっていきます。
焚火を眺めながら、疲れ切った子供の寝顔を妻と見ると、一年間間違えていなかったと確信出来るのです。
ファミリーキャンプとは、子供が成長するのと同時に、自分も親として成長している事を実感できる空間なのかもしれません。
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