キャンプに欠かせないテントは、快適に使用するためにも定期的に洗濯することが大切です。
クリーニング店に出すのも一つの方法ですが、手洗いでも十分にきれいにできます。
この記事では、キャンプ用テントを正しく洗濯する方法と、テントを傷めないための注意点をご紹介します。
この記事でわかること
・テントの洗濯方法がわかる
本記事の内容
キャンプで使ったテントを洗濯するメリット
キャンプで使用したテントを洗濯することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは、テントを洗うことのメリットを確認しておきましょう。
カビや汚れを防いで快適に使える
テントを使用した後は洗濯しないと、カビが発生したり、汚れが定着して落ちにくくなる可能性があります。
定期的にテントを洗濯することで、快適に使える状態を維持できます。
テントの劣化を防ぎ、長持ちさせることができる
キャンプで使用したテントは、適切なメンテナンスを行わないと劣化が進んでしまいます。
毎回使いっぱなしでは生地が傷んでしまい、新しいテントを購入しなければならなくなる場合もあります。
テントを保管する際は、カビや汚れがない状態にしておくと長持ちします。
特に、ひどく汚れた場合や長期間使用しない場合には、保管する前に洗濯することをおすすめします。
キャンプ用テントの洗濯頻度
キャンプで使用したテントはメンテナンスを毎回行っていれば、頻繁に洗濯する必要はありません。
ただし、汚れが激しい場合は、次のキャンプで快適に使えるように洗濯をおすすめします。
晴れの日が続き、快適なキャンプ日和が続いているような場合は1年に1回程度の頻度で洗濯すれば十分です。
使用後はタオルなどで汚れを落とし、乾燥させてから収納するという基本的なメンテナンスを行うことで、年に1回の洗濯でも快適に使える状態を維持できます。
フライシートの洗濯方法
フライシートはテントの上に被せて、雨風から守るためのシートです。
洗濯の際は、防水コーティングが劣化しないように丁寧に扱いましょう。
泥や汚れを落とす
まず、フライシートに付着している泥や汚れを簡単に取り除きます。
キャンプ場で収納する時点で、できるだけきれいにしておくとよいでしょう。
全体に水をかける
次に、フライシート全体に水をかけて汚れを流します。
軽度の汚れであれば、水をかけるだけで簡単に落ちます。
端の方からホースで水圧をかけていくと効果的です。
油汚れを洗剤で落とす
水だけでは落ちない油汚れなどは、洗剤を使用して取り除きます。
中性洗剤を水で薄めて柔らかい布やタオルに染み込ませ、気になる汚れを拭き取りましょう。
中性洗剤を使用すると一時的に変色したように見えることがありますが、乾燥させれば元の色に戻るので心配する必要はありません。
「ニクワックス」などのテント専用洗剤は、洗浄成分と撥水加工剤が含まれているため、汚れを落としながら撥水コーティングできるのでおすすめです。
すすぎ洗いをする
洗剤が残ったままだとテントの劣化につながるので、しっかりとすすぎ洗いを行い、洗剤を完全に洗い流すことが重要です。
ホースで水を満遍なくかけてすすぐ方法もありますが、洗濯機ですすぎ洗いと脱水をしても問題ありません。
すすぎは通常の2倍程度の回数を行い、洗剤を徹底的に洗い流すようにしましょう。
インナーシートの洗濯方法
インナーシートは、テントの内部に敷くシートでインナーマットとも呼ばれます。
快適なキャンプの上で重要な役割を果たすように、比較的丈夫に作られています。
インナーシートを洗濯する際は、以下の手順で行いましょう。
泥や汚れを落とす
インナーシートが泥などで汚れている場合は、まず汚れを丁寧に取り除くことから始めます。
ブラシや柔らかい雑巾などを使って、大まかに汚れを落としましょう。
中性洗剤で全体を踏み洗いする
表面の汚れが概ね取り除けたら、インナーシートのチャックを全て開けて踏み洗いを行います。
ビニールプールや浴槽などの広いスペースに水を張り、中性洗剤を加えてインナーシートを浸します。
裸足またはビニールブーツなどを履いてシート全体を踏み洗いし、汚れを押し出すようにしましょう。
水ですすぐ
踏み洗いで汚れが落としたら、洗剤と一緒に汚れを完全に洗い流すため、しっかりとすすぎを行います。
1回のすすぎでは不十分な場合が多いので、2~3回程度すすぎを繰り返し、洗剤を完全に除去しましょう。
洗濯したテントの乾燥方法
フライシートとインナーシートを洗濯した後は、乾燥です。
ここでは、テントを乾かす方法について解説します。
テントを軽く押して絞る
すすぎ終わったテントはまだ大量の水分を含んでいるため、そのまま干しても乾きにくい状態です。
水分を抜くときは、雑巾のように強く絞ると生地を傷めてしまう可能性があるので、軽く押して絞るようにしましょう。
テントを畳んで上から押し付けるようにすると、水分が効果的に抜けていきます。
水が出なくなったら、乾いたタオルを重ねて押すとさらに乾燥しやすくなります。
陰干しでしっかりと乾かす
ある程度テントの水分を取り除いたら、陰干しで完全に乾燥させます。
直射日光はコーティングや生地の劣化を引き起こす可能性があるため、陰干しで2~3日程度かけてゆっくりと乾かすのがおすすめです。
テントに付属しているゴムやフックなどを活用すると、物干し竿に簡単に取り付けられます。
防水スプレーや撥水スプレーで処理する
防水性能に不安がある場合は、テントが完全に乾いた後に防水スプレーや撥水スプレーを使用して処理しましょう。
これらのスプレーは、テントの生地を保護する役割も果たします。
テントの洗濯における注意点とポイント
テントを洗濯する際には、トラブルを避けるために知っておくべき重要なポイントがあります。
ここでは、特に注意すべき点を紹介します。
最初からお風呂場で洗わない
砂や泥などの汚れを落とす前に、お風呂場を使用しないようにしましょう。
特に、キャンプ場で雨に降られてしまい、泥落としができなかった場合は注意が必要です。
庭や駐車場などの屋外で砂や泥を落としてから浴槽に付けます。
汚れを事前に取り除かずに洗濯すると、排水管の詰まりなどのトラブルが起こる可能性があります。
コインランドリーは使用しない
テントの洗濯にコインランドリーを使用するのは避けましょう。
最近増えているドラム式洗濯乾燥機では、テントを叩きつけるように洗った上、高温で乾燥させるため、テントが傷む原因となります。
大物の洗濯に便利なコインランドリーですが、テントを洗う際にはNGと考えましょう。
十分に乾燥させる
テントを洗濯した後は、十分に乾燥させることが大切です。
湿った状態で収納袋に入れてしまうと、カビの発生につながります。
風通しの良い日陰で数日間乾燥させ、完全に乾いたことを確認してから収納するようにしましょう。
まとめ
テントを洗濯することで、次回も気持ち良くテントを使えます。
使用後にお手入れを行っていても、長年使用していくうちに汚れや臭いが気になってくることもあります。
そのような場合は、フライシートとインナーシートを丸洗いすることできれいになるので試してみましょう。
クリーニング店に出すこともできますが、自分で手洗いすることも可能です。
手洗いすることでクリーニング費用を抑えられるだけでなくテントへの愛着も深まります。
ぜひ、テントの洗濯にチャレンジしてみてください。