今日のプレイリスト第5回目の今回は1989年生まれの3人で構成されたグループ「THREE1989」です。私が1991年生まれのため、ほぼ同世代ということもありとても親近感を持って聞いています。
最近、小説を意識的に読んでいるのですが、村上龍の作品の一節に「音楽は頭の中に映像を想起させる、例えば10年前の懐メロ。あの時のー」と女性に話しているセリフがあり、そのことが妙に脳裏に残っています。
音楽から想起される映像。
そこから思い出される思い出や、思い出したくない記憶。 比較的最近の嫌な体験は、鮮明に映像化して思い出しますが、嫌な記憶もかなりの時間が経って、自分の中でアーカイブ化されると、そこまで「嫌なもの」という認識もなくなり、活字になってもう読まれない紙のような存在になっているのが不思議なものです。
1989年の彼らと1991年生まれの私は、30代前半で、ドラマ「女王の教室」で見られたような学級崩壊があまり珍しいものではないと感じながら、平成の荒れた学校生活を切り抜けてきて、高校時代にはワックスでツンツンに頭を尖らせた世代だと思います。
「Asian Funky Ramen」のイントロは地上波が地デジ放送のみになり、アナログテレビがなくなるあの頃の深夜によく観た、カウントダウンTVのジングルを思い出し、西武池袋線の満員電車で学校に通っていた2000年代前半を思い出します。
それから大人になり、好きな街に住み、好きな車を買った今、首都高渋谷線下り。 令和に入って別の街のように変貌を遂げて、銀座線が首都高と並びそうな高さを走る渋谷駅周辺をの映像が「モナリザの涙」を聴いていると、私の頭の中に浮かび、そして目を閉じたら身体全体を包み込むように映し出されます。
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