今日のプレイリスト#39「Artie Shaw (アーティー・ショウ)」

今日のプレイリスト#39「Artie Shaw (アーティー・ショウ)」

今日のプレイリスト。39回目の今回は「Artie Shaw (アーティー・ショウ)」です。


下北沢で行きつけにしているレコード屋さん「フラッシュ・ディスク・ランチ」で購入しました。


このお店は、私が世田谷に住み始めて間もないころからずっと通っているレコード屋で、お店がある限り有効なポイントカードは、50スタンプ貯まると15,000円以下のレコードを何枚買っても半額というやばいシステムが人気のお店です。


スウィングの王、アーティ・ショウ:音楽への飽くなき探求と完全主義の光と影

1930年代、スウィング・ジャズの黄金期に彗星のごとく現れたアーティ・ショウ。その類まれな才能とカリスマ性で、瞬く間に「クラリネットの王者」として君臨しました。彼の音楽は、甘美なメロディとスリリングなリズムが織りなす、まさにスウィングの真髄。そのサウンドは、当時の若者たちを熱狂させ、ダンスフロアを熱く盛り上げました。

音楽の革新者:クラシックとジャズの融合

ショウの革新性は、クラシック音楽とジャズの融合を試みた「サード・ストリーム」という音楽スタイルにも表れています。弦楽四重奏とジャズバンドを組み合わせた斬新な編成は、当時の音楽シーンに衝撃を与えました。彼の代表曲「Interlude in B-flat」は、このスタイルを象徴する作品であり、その美しい旋律と複雑なハーモニーは、今もなお多くの音楽ファンを魅了しています。

完全主義が生んだ葛藤:若き引退と新たな挑戦

しかし、その完全主義は彼自身を苦しめることにもなりました。100万枚を超えるヒットを連発しながらも、大衆的な成功よりも音楽的探求を優先し、43歳という若さで演奏活動を引退。その後は、作家、映画プロデューサー、数学研究者など、様々な分野で新たな挑戦を続けました。

時代を超えた名曲「ビギン・ザ・ビギン」:スウィング・ジャズの金字塔

ショウの代表曲「ビギン・ザ・ビギン」は、コール・ポーターの名曲をスウィング・ジャズにアレンジしたもので、その斬新なサウンドは世界中で大ヒット。ビリー・ホリデイのソウルフルな歌声と、ショウの華麗なクラリネットが織りなすハーモニーは、スウィング・ジャズの金字塔として、今もなお多くの人々に愛され続けています。

音楽への情熱と人間味あふれる素顔:孤高のカリスマ

音楽への情熱と妥協を許さない姿勢、そして時折見せる人間味あふれる素顔。アーティ・ショウは、その光と影も含めて、多くの人々を魅了し続ける、まさに「スウィングの王」と呼ぶにふさわしい存在です。彼の音楽は、時代を超えて輝き続け、これからも多くの音楽ファンに愛され続けることでしょう。



WAITER-Uではキャンプのみならず、音楽、本、映画もセレクトしています。

Spotifyでプレイリストも作ってますので、よかったらキャンプに行く車の中ででも聴いてみてください。

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