家族の大切さを教えてくれた5つの出来事

本記事は妻と子をもつ40代の方に書いていただいています。

この記事でわかること
・家族の大切さがわかる

・家族の大切さを教えてくれた5つの出来事

皆さんは家族とどの様な関係を築いていますでしょうか。
しっかり向き合えているでしょうか、心からお話出来ているでしょうか
本記事では、家族の大切さを感じた出来事を紹介します。


時間を積み重ねる度に良いことも嫌なことも増えていきます、思い出すのは嫌なことばかりだったりしますが、だからこそ良い思い出が際立つのです。
私たち夫婦の18年の軌跡です。参考にしていただければ幸いです。

・子供の受験、合格発表


息子の高校受験、少しだけ背伸びをしました。
試験当日は本人が「力を出し切った」というの、であとは神のみぞ知るという気持ちでしたが、発表が近づくにつれ胃がキリキリします。
自分の時は全く緊張していなかったのですが、こと親の立場になるとこんな思いをするのかと、自らの親不孝をここにきて突き付けられた思いです。


発表当日息子と2人で見に行き、人生最高のハイタッチをしました。
実家で吉報を待っていた妻と両親に電話すると爆発する様な喜びの声。


私も会場の隅で泣いてしまいました。
ほっとした涙なのかうれし涙なのか、子供が生まれてから涙もろくなってしまいました。
卒園、入学卒業、その度に成長を感じ、不安ばかりの子育てに「よくここまで育てましたね」と親にも賞状をもらえた気持ちになります。


布団に入って電気を消す前に、妻と同時に「おめでとう」と言いました。
息子は眠そうな声で「ありがとう」妻はまた泣き出しました。
本人の努力はもちろんですが、お互いがお互いに気を使い乗り切った高校受験。


合格という結果だけでなく、努力の先に大きな喜びがあるという事を子供は知り、親は再確認できました。
そして喜びは分かち合う人がいれば大きくなる、という事も、家族に教えられました。

・家族の支え合い

誰しも苦手な事があります。
電化製品の説明書を読んだり、月末の家計のやり繰りだったり。
妻が苦手で、私が得意、妻には出来るけど私がやるとうまくいかない。そんな時この人がいてくれて良かったと思います。


それから、二人共苦手なことがあります。
申請書類の類です。
難しく書かれた文言と計算して記入するところ、互いに苦手なところが混在しているとお手上げです。


それをふたりで相談しながら書き終えた時には素直に「ありがとう」と言い合えます。
この人が必要だ。この人に必要とされていると感じられます。

・思い出を振り返る

新婚間もなくは、互いの価値観のすり合わせに注力しますが、子供ができてからは、とにかく子供中心の生活になります。
初めて笑った、立った、歩いた、友達を泣かせた、入園、卒業。その都度喜び、悩み、心を締め付けられる思いに駆られます。


時を重ねるうちに「あんなに小さかったのに」「もう卒業だね」と、あっという間に時は過ぎ、自分たちも年を取りケンカもしなくなり、良いところ悪い所も含めて全てがこの人だと思えるようになります。
それはなぜだと考えた時、ケンカの度に分かり合え、積み重ねた時間が成長となり、絆を強くしてくれたからです。
これからも良いことも悲しいことも背負いあって歩いていきたいと思います。

・口に出さない「がんばれ」

私が病に倒れ半年ほど入院し、職を失い自宅療養を経て再就職が決まった時、いくら夫とはいえ、こんなにも喜んでくれるかというほど喜んでくれました。
それこそ涙をとうとうと流し、「よかったね、よかったね」と言ってくれました。


けれど今思うと「がんばって」とは言っていませんでした。きっと余計なプレッシャーをかけまいと喉元まで出ている言葉を飲み込んでいたのでしょう。
その事に気が付いたのは、子供が新しい環境に馴染めず悩んでいた時に、一緒に泣いていた時です。


私は「がんばれ」と言っていましたが、妻はついにその言葉を言いませんでした。
気遣いではなく、優しさではなく、思いやりではないかと今は感じています。

・なんでもない話を聴いてくれるとき

私か妻、どちらか早く帰宅した方が、相手の帰宅に合わせてコーヒーを淹れて待っています。
そしてその日仕事であったことを話します。いいことも、嫌なことも。
だから私たち夫婦は仕事帰りに飲みに行って、愚痴をこぼすという事がありません。


互いアドバイス出来るわけではありませんが、コーヒー一杯飲むまでの間、ただ相手の話を聴き、聞いてもらいます。
何もアドバイスしないというのは、心の中ではきっと応援してくれているという実感があるからです。
安心感と言っても良いかもしれません、絶対的な味方がいる、それだけで勇気が湧いてきます。またがんばれます。

・現在において、家族とは何か?

現在の日本において給料は上がらない、雇用も安定しない、その上自然災害がいつ起きてもおかしくない、そんな不安な時代に損得なく助け合えるのが家族です。
家族の誰かがピンチになった時に、無条件で信頼し味方になるその決意、無条件で信頼される覚悟、信頼される為に日々努力しているという姿。


それらを互いに口に出さずとも体感できる、そんな関係性が乏しいのではないでしょうか。
口に出して言わないと分からないというのも一理ありますが、こと家庭においてはその信頼感が心地よく、帰って来たくなる場所でなければならないと考えます。

・今を生きる家族の課題

・新型コロナウィルスの蔓延


春になるころ、ちらほら新型コロナウィルスのニュースが聞こえてきました。
次第に日本でも感染者が報告され、ついには私の住む町にも感染者が出て、高齢の両親と同居している我が家にも緊張が走ります。
緊急事態宣言に伴う休校で息子も長期間家にいて、鬱々とし、妻も職場から隣町以外の外出は報告義務が出され、外出が制限されました。
祖母は慌てふためき右往左往しています。


世間のざわつきが家庭にも伝染し、不穏な空気が流れた時、私と祖父は黙して語らず、どのようなことが起きても動ぜず、背中で家族を守ろうと思っていました。
妻は毎日食事を作り、家事をこなし、祖母に寄り添っています。
それぞれが自分の置かれた立場で自律し、動揺しないよう、させないように互いを思いやり過ごしました。


しかし、ニュースを見ると子供の食事を作るのが大変だ、家族と顔を合わす時間が長くて苦痛だといった声が聞こえてきます。
大戦以来の国難と言われるこのような時にこそ、心が離れた家族が一つになる時ではないでしょうか、もしかしたら一つと思っていた家族が、
実はそうでは無いことに気が付いたのなら、これを機にもう一度考えるチャンスではないでしょうか。

・経済の悪化

患者数の増加により緊急事態宣言が出され、消費活動は停滞し、株価はリーマンショック以来の下げ幅となり世界経済の危機に立たされ、新しい形での経済のあり方が問われています。
ソーシャルディスタンスを取り、列に並ぶ時には間隔をあけ、カウンター越しにはアクリル板で仕切られ、テレビはリモート出演です。
テレワークの行えない建築関係の業種は比較的影響は小さいですが、オリンピックの開催延期に伴う工事受注の減少が少なからずあるようです。


しかし、この未曾有の危機にも我々日本人、延いては世界中の人々が、自らを愛しむかのように隣人に接すれば、きっと乗り越えられ、新たな経済の形を作り上げられるのではないでしょうか。
家族を愛するように友人を愛するのです。
利己ではなく、利他の心がこれからはより必要となるでしょう。

・離婚、未婚率の増加

昭和の夫婦像を見ると父は荒れ、母は耐え、子を守る。そんな姿が散見されます。
年老いた母に「何故、別れなかった?」と問うと「お金があればとっくに」と返ってきた。
世間体もあったのでしょう、しかしなにより経済的に自立できていないことが、当時の母親を離婚に踏み切らせなかったのです。


男女雇用機会均等法が施工され、徐々に女性の社会進出が増え、自立した生活を送ることが可能になり、必ずしも男性の収入なしで子を持ち、生活することが不可能では無くなったのです。
自活できるのであれば、子を守るために耐える必要もありません。世間体も気にする風潮ではなくなりました。
社会進出と共に責任ある立場に就いた女性が、友人の結婚生活を見聞きし、仕事のやりがいと、主婦になるまたは家庭との両立を鑑み、結婚に魅力を感じなくなっているのではと考えます。
男性の育児休暇取得の増加など、徐々にではありますが社会全体で家庭を維持しやすい仕組みになろうとしていますが、海外と比べるとまだまだです。


女性が安心して家庭に入れるシステムが必要です。
女性が安心して家庭に入りたいと思える男性になりたいものです。

・まとめ

家族を持つ喜びから、現代社会における家族のあり方まで述べてきました。
喜びについてはその陰に自分では意識していない苦労があります。
意識していないというのは、その時々どうすれば妻や子供が幸せであるか、笑顔でいられるか、そしてより成長できるかを基準に考えているので、
その先には喜びが待っているという確信があるので、苦労とは思わないのです。


喜びの裏には悔しさもあります。あの時こうすれば、もっと出来たのではないか、いろいろ考えます。
けれども悔しさも含めて全てに納得しています。それはその時精一杯悩んで、最大限努力した結果だからです。
物事結果が全てです。しかし事家庭においては、対的な信頼関係の下、手が決めたことなら尊重する。相手は自分を受け入れてくれる自信があるので、悲しみは半減し喜びは倍増します。それがパートナーを持つ最大の意味だと考えます。


離婚、未婚のパートで触れましたが、女性の社会進出が著しい昨今、必ずしも結婚がパートナーとのあり方ではありません。

互いに尊重しあえるのであれば、社会的関係性にとらわれる必要はないのです。自分が、相手が成長できる、それが何より大切なことです。
先の見えない時代、頼られてる自分でありたいです。

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